番外編 ページ9
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一月一日、こたつでミカンを食べているとピンポーンと家のチャイムが鳴ったので母が玄関に行くと、「あら〜久し振り〜」という嬉しそうな声が聞こえてくる
母が私の名前を呼ぶので、渋々立ち上がり玄関に向かうと、見慣れた金髪が目に入る
kn「明けましておめでとう！A！」
『あけおめ〜シッマ！どうしたの？』
kn「一緒に初詣行きたいなぁ思ってな！時間あるか？」
『いいね！行く行く！ちょっと待ってて〜』
白いダッフルコートを着て水色の手袋をはめ外へ出ると、冷たい風が頬を撫でた
『ひぃ〜〜〜さっむ！！！』
kn「さ、神社まで電車で行こか」
『賛成！早く行こ！』
電車に揺られながら30分、着いた先には人、人、人
はぐれないようにシッマの背中にくっつきながら、賽銭箱まで進んでゆく
やっとの思いでたどり着くと、財布からお金を出してそっと入れ、鈴を鳴らして二礼二拍手一礼をしてから願い事をする
今年もシッマと一緒に居られますように
kn「なぁ、Aは何を願ったん？」
『うえっ！？秘密に決まってるじゃん！ほら、おみくじ引きに行こ！』
シッマをおいて、人の多く集まるおみくじを売っている場所へ駆ける
お金を払ってからおみくじを一枚引き、中を確認すると、中吉の文字
う〜ん...微妙
『ねぇ、シッマは何吉だった？』
振り向くと彼の姿は無く、おみくじの順番を待つ人が並んでいるだけだった
ヤバい！どうしよう...この年で迷子なんて笑えないし！絶対馬鹿にされる！
人の波をかき分けて境内を探し回っていると、ぱしりと手を捕まれる
kn「A！よかった...心配させんなや！」
『シッマァ...ほんとにごめん！』
私の手を掴んでいる手はとても冷たくなっている
『シッマ、これ貸したげる』
kn「おぉ！ありがとな！でも片方しかないで？」
『だから、こーするの！』
彼の手袋を付けていない方の手を掴んでポケットに入れる
『ね！あったかいでしょ！』
kn「じゃあお返しっちゅー事で」
巻いていた赤と黒のストライプのマフラーを外し、私とシッマの首に巻き付ける
心臓の音が聞こえちゃいそうなくらいめちゃくちゃ距離が近くて、顔に熱が集まる
気持ちを紛らわすために、なんとか会話を続けようと彼の方を向くと
『あのさ、来年も一緒に初詣行こうね！シッ...マ』
やめてよ...期待しちゃうじゃん
再び彼の耳と同じくらい赤くなった顔は、寒さの所為にしておこう
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猫大好き - 了解です。ずっと待ってます!!!! (2020年11月30日 17時) (
レス) id: 932515d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
ゲッ２ - 名無し。さん» ありがとうございます！もっと好きになってもらえるように頑張りますね！ (2020年10月10日 13時) (レス) id: 3bfe8b19e3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し。 - あっ…好きっす…() (2020年10月10日 2時) (レス) id: 18cace3229 (このIDを非表示/違反報告)
ゲッ２ - おかかおせんべいさん» イベント主様からのお褒めの言葉...！頑張って更新します！ (2020年9月29日 23時) (レス) id: 3bfe8b19e3 (このIDを非表示/違反報告)
おかかおせんべい - チワワイケメソだ…イケメソキャラ書けないんですよね…羨ましい。 (2020年9月29日 20時) (レス) id: 17671a6108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゲッ２ | 作成日時：2020年9月27日 10時
