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医者は手が離せず、重症患者優先で、パパは腕から足から出血していても、軽傷の類にされ後回し。
だから器具をかりて、パパの縫合とかは私がすることに。
「パパ、麻酔かけるね。」
パパ「ん。まさかAに治療してもらう時が来るなんてな」
「そうだね。」
パパ「ありがとな。」
「え?(笑)なんでそんな事言うのよ」
パパ「…」
「ね、ちょっ…パパ??」
健人「どうした?」
「パパ!?」
麻酔はまだ打ってないし、なに?心不全?
「パパ!しっかりして!」
医者「どうされましたか!?」
「今まで話してたのに、急に、意識が…っ」
「パパっ」
ストレッチャーに乗せられ、治療室に連れてかれたパパ。
「ねえ、どうして…」
健人「…」
「パパ、ママ、大翔なの…」
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あれから何時間経ったかなんてわからない。
病院からは人が少なくなり、
大分静まっていた。
バンっ
手術室のランプが消え、
医者が出てくる。
「…っあの!」
医者「桃瀬梨花さんのご家族ですか」
「娘です」
医者「一命は取り留めました。ですが、今後目を覚まされるかはわかりません。」
目が覚めるかわからない。
ママ…?
嘘だよね?
健人「ありがとうございました。」
放心状態の私の代わりに健人が挨拶をしてくれた。
大翔…パパ…
看護師「あの、桃瀬さんでお間違いないですか?」
「はい。」
看護師「お父様のことで、医師から説明がありますのでこちらへ」
もう、立つこともままならない私を健人が必死に支えて連れていってくれる。
医師「桃瀬さんのご家族ですね」
「はい、あの、父は」
医師「最善を尽くしましたが、残念です。」
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「パパ…っ?」
「ねぇ、嘘だよね?」
パパが亡くなった。
…………
パパ「ん。まさかAに治療してもらう時が来るなんてな」
「そうだね。」
パパ「ありがとな。」
「え?(笑)なんでそんな事言うのよ」
…………
ねえ。いやだよ。
「パパ起きて。ねぇ!やだぁ!」
「パパ!!ねぇってば!」
「もう一回Aって呼んでよ。。」
「ねぇ!!!パパ!!死んじゃやだぁ…」
健人「A。」
「やだ。離して」
健人「お母さんにも会いに行こう」
「パパは?」
健人「また後で。」
「パパ…っっ泣」
そのままパパは霊安室に運ばれた。
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na_chu(プロフ) - みーこさん» こんばんは!リクエストありがとうございます!お受け致します!これからもよろしくお願い致します (2019年6月6日 21時) (レス) id: 88746f198e (このIDを非表示/違反報告)
na_chu(プロフ) - 青沙さん» こんばんは!リクエストありがとうございます!お受け致します!是非続編もよろしくお願い致します (2019年6月6日 21時) (レス) id: 88746f198e (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - はじめまして!主人公が子育てなどの疲労が溜まり重度の体調不良になってしまい、健人君が看病して、セクゾのメンバーも赤ちゃんのお世話に協力してくれるお話が見たいです。よろしくお願いします!更新頑張ってください! (2019年6月5日 23時) (レス) id: e0da6ea8cf (このIDを非表示/違反報告)
青沙(プロフ) - はじめまして!リクエストお願いします。主人公が亡くなった父と弟が出てくる夢を見た話が見たいです。更新楽しみに待ってます(*^^*) (2019年6月5日 22時) (レス) id: b58d05f923 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - 続けてほしいです! (2019年6月4日 21時) (レス) id: dd91ece81f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:na_chu | 作成日時:2019年1月18日 23時