Lucky girl！！-Kento.N-

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"いらっしゃいませ中島様。"

健人「いつもの席空いてる？」

"リザーブさせていただいてます。こちらへ。"


いつもの席。さすが健人くん。
こんな高そうなお店いつも利用してるんだぁ…


席は個室になっていて周りからは見えないようになっている。


"ご注文は？"


健人「このコースで。あ、1つはトマト使用しないで。彼女が苦手だから。」


"かしこまりました。失礼致します。"


紳士！紳士紳士紳士！雑誌とかラジオの通り！
ママティーにしてる対応みたい！やばい！


健人「ふはっ！緊張してる？」

「えっ！？は、はい。」


そりゃするよおおおお


健人「改めて。中島健人です。今回は連絡くれてありがとう。」

「あ、の、神崎Aです。こ、こちらこそ会えるなんて…」

健人「Aちゃん。ずっと応援してくれてありがとう。」

「…」

やばい。泣きそう。本人からそんなこと言われたら泣きそう〜！！

健人「ふふっ気づいてた？毎年毎年ファンサしてたの。」

「はい。気づいてました…もしかしたら健人くん知っててくれてるのかな…って自惚れてました。」

健人「その自惚れは間違ってないかなー。1stコンサートあたりで、あ、この子毎回同じうちわで俺のこと応援してくれてるなーって思ってたから」


認知！？認知ってやつなの！？


健人「菊池がラッキーガール制度を作った時からずっと決めてた。俺のサインボールは絶対Aちゃんにあげるんだって。」

「え？」

健人「でも焦ったよ。今回に限って全然見つけられなくて。もしかして落選したのかな！？とか思ってたらあんないい席にいるんだもん笑笑運良すぎ。」


ずっと？決めてた？
私に？私をラッキーガールにするって？


「あの…健…



"失礼致します。お料理をお持ち致しました。"

健人「ありがとう。」

"失礼致します"


健人「いただきます。」


まって、色々頭の中いっぱいで。パンクしそう。


健人「Aちゃん？食べな？」

「あ、はい。いただきます。」


んー！美味しいいいい。


健人「幸せそうな顔。あ、ねえ、さっき何か言いかけてたけど。」

「あ、の、健人くん。どうして私だったんですか？」

健人「どうして…そう聞かれると答えられないけど、運命…じゃないかな？」

「運命…？」

健人「うん。多分Aちゃんの何かに惹かれるものがあったんだと思う。」

惹かれるもの…？

健人「じゃあ、Aちゃんはなんで俺だったの？他にもカッコイイ先輩いるし。どうして？」

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