再会 【神谷健太】

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なんでAを信じなかったんだろう
いつも俺の夢をいちばんに応援してくれていた、
俺のダンスが世界一大好きだって言ってくれた、

なのに応援してくれなかったら、なんて...
俺サイテーだ、



『A...ごめんっ、言えなくて、』


俺の腕の中で首を横に振る彼女
なんて言っても言い訳になってしまうような気がして、ただ抱きしめて、謝ることしか出来なかった



｢わたし、健太くんの気持ち分かってるから、、
離れ離れになるのは寂しいけど、
それでも、わたしがいつも健太くんを
いちばんに応援してたい」


『A...』


｢大事な人が夢に向かって頑張ってるのに、
応援しないわけないでしょ？
健太くんの夢は、わたしの夢だよ」



あぁ、こんなに俺の事を想ってくれているんだ
俺が言えなくて悩んでた時間は
きっと彼女にとってはもっともっと辛い時間だった

うじうじ悩んでた俺よりも数倍も大人な彼女に
情けなくなった
ちゃんと、俺の気持ち伝えたい、



『A、今更だけど聞いてくれる？』


｢うん、」


『今まで言えなくて、本当にごめん
俺、絶対に受かるから
Aが応援してくれた夢、叶えるから』


｢健太くん、いつでも味方だからね」



そう言って笑いかけてくれる彼女に
絶対に夢を叶えてみせると誓った




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