再会 【神谷健太】

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『A、これ』




いつも貰ってばっかのAに用意したプレゼント


不器用ながらにピンクの袋でラッピングした




｢えっ！見てもいい？｣



頷くと、ありがとうって笑顔で袋をあける



お揃いのリングと片方ずつ分け合ったピアス
それに2日かけて夜な夜な書いた手紙...




｢...！これって？｣



同じデザインのリングがついた俺の手と
ひとつを分け合ったピアスの片方がついた耳を
ん、っと見せると、目をキラキラさせて
お揃い〜！嬉しい！と喜んでくれた



『手紙は俺が行ってから読んでね』




そう言うと、ありがとう〜って言って喜ぶ
彼女の目がじわじわ潤む






健太くんが決めたことなら応援するよ
いつも、そう言ってくれるAだけど



やっぱり寂しい、
なんで強がっちゃったんだろう、
もっと会えばよかった、
ってぽろぽろ涙を零す



ごめんね、会いに帰るからね、って
抱きしめてそう言うことしかできない






あと2時間、、
俺が旅立つまでのタイムリミット



帰って来れない程の距離でもない
会えなくなったわけでもない

大袈裟かもしれないけど...


それでも、今の俺たちに
東京と沖縄の距離は遠すぎた






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