Suffer in love

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A side




「お！Aちゃん！」


そう声をかけてくれたのは1個上の亮さん

同じ居酒屋でバイトしててとても頼りになる先輩



『亮さん、こんばんは』

亮「クリスマスなのにバイトなんてほんとごめんね 笑
誰かと予定あったりしたんじゃないの？」



... 亮さん、それは絶句です


『暇してたからいいんです
逆に1人で過ごさずにここ来れてよかったです 笑』



ほんとは誰かと一緒に過ごすのもいいんだろうけど

わたしにはそんな夢みたいなこと起こることはなさそう





『いらっしゃいませ！』


亮「Aちゃん次こっちお願いできる？」


『はい！』



クリスマスだけど意外と家で過ごす人も多いようで
今日はいつもよりお客さんは少なかった



「こんばんはー」

『いらっしゃいませ！ ... あ、 健太くん 笑』

健太「あっ てなんだよ！笑」


もう毎日来てるんじゃないかってくらい通ってるここの常連さんの 神谷健太くん

かなりの酒好きでいっつも酔って帰ってる人

だけどこの人 EXILEの弟分の THE RAMPAGE のパフォーマーをしているアーティストさん


クリスマスの日まで居酒屋来るなんて本当に暇なんだね



『今日も1人ですか？』

健太「一緒に過ごす彼女いないなんて可哀想、みたいな感じで言わないでよ！」


... 絶対健太くんは彼女さん出来ないよね

だってこの人変人だもん




健太「けど残念、今日はまだまだいます」


『え？』


健太くんが外に向かって 入って！ なんて言ったら

ぞろぞろと男の人が何人も入ってきた



『え、団体ですか？』

健太「そう！THE RAMPAGE のメンバー全員です！」


「すいません、健太がめっちゃいいとこあるんすよ！って言うもんで、... 団体って大丈夫ですかね？」


すごく関西弁の強いリーダーの方かな？そんな人が控えめにそう言った


『もちろんです！大丈夫です！
こちらにどうぞ！』



それにしても何人いるんだろう、


『健太くん、何人いるの？』

健太「16人！」


... じゅ、じゅうろく



『こちらにどうぞ
ご注文決まりましたら呼んでください！』


「ほんまにありがとうございます」


さっきの関西の方がそう言うとTHE RAMPAGEのみなさん全員が軽く頭を下げた


礼儀正しい人ばっかりだなぁ





戻ろう、と思った時ふと目が合った人がいた




赤髪でふわふわしてる可愛らしい顔の人

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