兄 6 ページ6
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遂にやって来た、お昼休み。
急いでお兄ちゃんお手製のお弁当を食べ、
ミクを含めた一緒に食べている子に断りを入れ席を立つ。
ミクは私に目線を向け、こくりと頷いた。
多分、頑張れって意味。
私も頷き返し、教室を出て勝利先輩の教室へ向かう。
勝利先輩の教室は、階段を登って廊下を少し進んだ所。
開いているドアの隙間から、中を覗いて見た。
「・・・あれ?
1年生がどうしたの?」
廊下近くの席の男の先輩が、
私に気付いて声を掛けてくれる。
「えっと…佐藤先輩を・・・」
そう言いかけた所で、
後ろに誰かの気配を感じ言葉を止めてしまった。
「・・・A?
何、どうしたの?」
「お兄、ちゃん」
振り向いてみると其処には、
ジュースのパックを手にしたお兄ちゃんの姿が。
何か言おうとして開いた口からは、
言葉は紡がれなかった。
「俺が呼んだんだ。
妹、借りるね?」
そんな時に後ろから来た勝利先輩。
多分、さっきの先輩が呼んでくれたんだろう。
「・・・は?」
勝利先輩の言葉に、お兄ちゃんが低い声で返す。
これは一体、どういう状況なのだろうか。
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岩里(プロフ) - 結さん» コメントありがとうございます!いえいえ、コメント頂ける事はとても嬉しいので全然大丈夫です!そう言って頂けて、嬉しいです (^^) 続編、そろそろ考えていこうかなと思っています (笑) (2016年9月20日 14時) (レス) id: d68c933986 (このIDを非表示/違反報告)
結 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 物語一気に読んじゃいました。 良い作品をありがとうございました。 2人の今後が気になります。 いつか続編が出来ることを待ってますね。 (2016年9月20日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
岩里(プロフ) - 美早樹さん» ありがとうございます! (2016年7月12日 18時) (レス) id: d68c933986 (このIDを非表示/違反報告)
美早樹(プロフ) - 岩里さん» はーい☆待ってます (2016年7月11日 19時) (レス) id: aeea287033 (このIDを非表示/違反報告)
岩里(プロフ) - 愛 。さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて、とても嬉しいです。続編の方はまだ分からないのですが、長い目で待って頂けたら幸いです! (2016年7月11日 16時) (レス) id: d68c933986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:岩里 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chisaco17/
作成日時:2016年6月25日 11時