【2j3j】掴めない星【hsrb】 (ページ6)

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『はぁ…新学期って大変だなぁ』

あまり思いたく無いけど友達はクラスにいないし、転校生絡みは辛いし……

私もいっそどっか遠くに転校しちゃいたいな。

いきなりの環境の変化についていけず、トイレの個室でスマホをいじっていると

A「ねえ、星導君カッコよくない？？普通に休み時間で話したけど惚れる〜！！！」

B「え分かるんだけど！本当に王子様みたい！！キラキラ輝いてるよね！！！」

A「私結構本当に恋しちゃったかも！！」

B「いけるんじゃ無い？みーなら！！可愛いし！」

A「えーほんと？じゃあ狙っちゃおうかな〜。」

なんか外でガヤガヤしてるんだけど…。

て言うか、もう人気者じゃん…星導君やばいな……。

しかも、学校１の美少女に目付けられてるし。(Aさん)

B「てか、あの星導君に朝さっき話しかけられてた子…佐々木さん？だっけ、なんかウザいよね。」

A「確かに…でもさっき見たらクラスにいなかったんだけどどうしたのかなぁ？まぁでも、

これ以上星導君に関わらないでほしいよね〜。なんなら他のイケメンにもw」

え？

今の私への悪口だよね？
予想はしていたけどいざ口に出されるとやっぱり悲しい。

あと、外で話しているせいで個室から出られないんですけど、授業始まっちゃう！

遅れちゃうけど外にはあの子達がいて気まずい。

堂々と出ればいいんだけど、足がすくんでそんな勇気が出ない…。

ワタワタしている私を嘲笑うようにチャイムが鳴る。

A「やばい！チャイムなっちゃったんだけど！」

B「次どうせおじいちゃんせんせーでしょ？大丈夫だって！」

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

どうやら戻っていったみたいだけど私は遅れ確定だ…。

『はぁ…最悪だ。』

肩をガックリ落としながら、誰もいない号令の声が響く廊下を通って教室へ戻る。