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時間に余裕を持って早めに教室について窓の外のまだまばらな登校する生徒達を眺める。
案外人間を見るのも楽しいものですよって1年の時友達に言ったらちょっと苦笑いされた記憶がある。
別にいいじゃないかどんな趣味があったって…。
…そんなことはどうでも良くて、少しずつ教室の席が埋まっていくにつれて騒がしくなっていく。
別に友達がいないわけじゃないけど私の周りには人は集まらない。
普通な私のことが気になるなら大分物好きだな、と思う。
周りに人が居なくとも陽キャ達の声は大きい。
静かな方が好きな私は気分を落としながらイヤホンをつけて音楽でも聴こうとした、
が
「ねぇしってる？今日転校生来るらしいよ。」
「え、ウチらのクラス？ってか時期おかしくね？」
クラスの中心部で盛り上がっているちょっと気になる話に興味が湧く。
これでも人にちゃんと興味あるし、耳が良いから話はバッチリ聞こえてる。
いや、盗み聞きじゃないし、勝手に話が耳に流れ込んでくるし、聞こえる声で話してるのが悪いし………！
にしても転校生かぁ…春の時期といえど2年生だし、多少クラスで固まるグループは決まってるからキツそうだなぁ。
しかも、今日は新学期が始まってから３日しか経っていない。時期がおかしすぎる。
もしかしたら今登校してるかもしれないと思い、チラッと窓の外を覗いてみても新入生が登校してるから、全体的に新しい光景で転校生らしき人は分からない。
転校生どんな人かなー？、女の子かなー？、優しいかなー？とか考えるくらい私の思考を占領する転校生、恐ろしい………。
キーンコーンカーンコーン
そんなこんなで結局音楽は聴くことなく、朝学活開始のチャイムが流れる。
先生「皆さんおはようございます。新学期始まって3日になりますが、
転校生がこのクラスに来ます。」
ｻﾞﾜｯ
やはり、転校生が来ることは噂されていたが実際に来るとなるとみんな落ち着きがなくなってコソコソと話し声が聞こえる。
先生「それでは入って来てください。」
ｶﾞﾗｯ
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作者名：白亜 | 作成日時：2024年3月28日 15時
