【2j3j】掴めない星【hsrb】 (ページ1)

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１，プロローグページ1

チリリと目覚まし時計が鳴り、それを少ししてから叩いて止める。

2度寝したくなる気持ちもありつつ、今日も学校があるから支度をする。

着替えてからリビングに行くと、もう父も母も兄もお話をしながら朝の時間を楽しんでいる。

ご飯を食べ、歯を磨き、髪も少し整え、玄関へ向かう。

なんて普通の人生なのだろうか。

3年くらい前は普通すぎて嫌になる日もあったが、今は案外普通の生活ができている現状に満足している。

でもまあ、何事も物事には始まりがあれば終わりもあるわけで、

この普通すぎる日常も終わりを迎える日が来るかもしれない。

少し期待しながら玄関のドアを開く。

……『今日も何も変わらないな…』

と、ぽつりと独り言を溢した。

この時はこんなこと思ってなかった。

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???「今日から一緒に学校行きません？」

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今までなんとも思ってなかったこのドアが非日常への入り口になるなんてことを。

『はぁ…行ってきまーす。』

母「今日雨降るみたいだから傘持って行きなさいよー！」

ありがたい母の言葉もいつもより強い風のせいで聞こえないまま学校へ向かってしまう。

???「…………。」

もちろん黒い雲もある人の存在も近づいて来たことにも気づかなかった。