検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:22,502 hit

それは変わらず君でした2 ページ4

何度もジンくんの携帯に連絡を入れても帰っては来なかった。
やっぱり仕事中かな、と思いとりあえず仕事をしているであろう渋谷駅に着くとタイミング良く携帯が鳴った。

「もしもし?」

ジ「ごめん、仕事だった。どうしたの?」

「いや、ちょっと話したいことがあって」

ジ「なに?」

「…会って、話したくて」


貴方の目を見て、しっかりと伝えたかった。
曖昧な気持ちのままジンくんの彼女としてやって来た私を許せなくて、一目見て謝りたかった。

きっと貴方は全てを分かってるでしょうね。
私がマホトに言われた言葉も、サグワくんに言われた言葉も全て知っているでしょう
この短期間、その事を知っていてあなたが不安に思っていたのに自分の事ばっかり考えていたのが許せない

攻めることもせず、聞きたいのに聞こうともせず、
いつも私の気持ちを優先して本当に彼は優しすぎると思うの。


「今どこにいる?会いたいの」


そう言っても彼から聞こえてくる言葉は無かった


「もしもし?」


電話が切れてしまったのかな
そう思って画面を確認しても確かに電話は繋がったまま、一秒ずつ静かに時間が刻まれていた。



ジ「……貴方と俺の気持ちは、いつも離れ離れだったのかね」


初めて聞いた、あなたの弱音な声を。
「そうじゃないよ」、そう伝えたいのに上手く言葉に出来なくて。




「俺は、貴方が好きだよ」

「だから、自分が幸せだ『違うよ』」



彼の言いかけた言葉をかき消した



「ジンくん、アナタに謝らなきゃいけない事がある。

本当はジンくんが不安になってる事知っておきながら、アナタに何もしてあげられなかった。

ごめんなさい。

でも、あたしとジンくんの気持ちは離れ離れなんかじゃないよ。

映画館で伝えたあの日から、あたしの気持ちはジンくんと一緒だったよ」



何も答えない彼にちゃんと聞こえてるのかな、なんて不安にもなったけれど。
もうこのまま黙ってなんかいられなくて



「ジンくんがすーーー、」



伝える前に後ろから重みがのしかかって、
でもそれが誰だかなんてすぐにわかった。
私の大好きなあの温もりが伝わってきて目の前にクロスされる腕には見慣れたタトゥーが目に映った

それは変わらず君でした3→←それは変わらず君でした1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.9/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
138人がお気に入り
設定タグ:マホト , YouTuber , 仲間家   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

れんげ(プロフ) - 通りすがりのお節介。さん» またも忘れていました…ありがとうございます!! (2017年9月25日 21時) (レス) id: c5531a8d63 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのお節介。 - オリジナルフラグ、外し忘れではありませんか?(^_^;) (2017年9月25日 4時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れんげ | 作成日時:2017年9月22日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。