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それは変わらず君でした1 ページ3

→Jin Side


ボイトレを終えてカバンに入れっぱなしの携帯を開けば大量の通知が目に入った
何か緊急事態でもあったのかとスグに確認すれば全て貴方からのメッセージで電話も1件来ていたようだ。


今仕事?

何処にいる?

会いたい。


普段、こんな文面を送ってこない事に不安を覚え急いでスタジオを出た後に駅の方へ走った。
途中貴方の携帯に電話をかければ2コールくらいで彼女の声が聞こえた


「もしもし?」

ジ「ごめん、仕事だった。どうしたの?」

「いや、ちょっと話したいことがあって」

ジ「なに?」

「…会って、話したくて」


声のトーンに嫌な予感がした

「今どこにいる?会いたいの」

気づけば渋谷の駅前には着いていて、今から彼女の家に行こうと思ったのだけれど足が前に進まなかった。
彼女の家に行ってしまえばきっと俺達はもう終わりだ、そんな現実を受け止めるほどの強さを俺は持ってない。


「もしもし?」


その言葉が聞こえた時、ちょうど目の前に行き交う人の中から見慣れた人物が目に入った
間違いない、彼女だ。
知り合った頃から、何処が惹かれる部分があって
一目惚れなんて信じてなかった俺にまさしくそれがやって来た。
最初は見てるだけでいい。そう思ってた
だけど気がつけば彼女の事がどんどん知りたくなって俺なりのやり方でどうにか彼女に近づいて、何年もかかってしまったがようやく貴方の彼氏という立場に置かれた

ビビるくらい嬉しくて、
例えばコンビニで俺の好きなタバコが何件も売ってなくたって、
動画にもアンチコメントが来たって
彼女が俺の前で笑ってくれる、それだけで全てがどうでも良くなった。

きっとこんなことを彼女が知ったらどう思うのかが怖くて強気な態度でいたけれど
本当にいつもいつも、これで間違ってないのか、嫌われないのかなんて必死だった

でも本当は、今のこの状況のように近い存在のハズが、遠かったのかもしれない
近づきたいのに近づけなくて、
俺が思う程に君の気持ちは離れていたのかもしれない


ジ「……貴方と俺の気持ちは、いつも離れ離れだったのかね」



ーーーー、笑顔にさせようとしていたはずが、


ーーーー、知らず知らずのうちに俺が君の笑顔を奪っていたのかな。

それは変わらず君でした2→←物語の読み方



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作品ジャンル:恋愛
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れんげ(プロフ) - 通りすがりのお節介。さん» またも忘れていました…ありがとうございます!! (2017年9月25日 21時) (レス) id: c5531a8d63 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのお節介。 - オリジナルフラグ、外し忘れではありませんか?(^_^;) (2017年9月25日 4時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れんげ | 作成日時:2017年9月22日 17時

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