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避けてきた想い ページ7

車に乗ると運転席の人は驚きながらもペコッと軽くお辞儀をして迎え入れてくれた。
車内にはよく聴く洋楽が流れている

後ろにはきっと酒で潰れたのだろう緑色の髪の人と赤い髪の人が座った。
そして私の隣にジンくん、助手席にはマホトが座った。

ス「じゃ行きますね〜。家どのへんですか?」

私が答える前に先にマホトが口を挟んだ

マ「俺が知ってるから案内する」

何も言わずにただずっと携帯を弄ってるばかりで話しかけては来ない。
隣のジンくんですら気まづいのだろうずっと窓の外を見ている

相「ねぇ、何ちゃんだっけ?」

後ろから顔を出したのは頬が赤い緑色の髪の人
だいぶ飲んだんだろうなって匂いでも分かる

「あっ、…えっと、貴方です」

相「貴方ちゃんかぁ〜いい名前じゃん〜俺好きだよ〜」

ジ「ごめんね、しつこくて」

「あっ、ううん…大丈夫だよ…。」

運転席のバックミラーをチラッと見るとマホトと目が合った
今この状況をどう思ってるかも分からずただ黙ったままで何度も今日出掛けたことに後悔した

相「貴方ちゃんはさぁ〜ジンくんとマホトの知り合いなんだよね〜?」

「あ、そうです。高校が一緒で…」

相「いいなぁ〜こんな可愛い子が居たらモテてたでしょう〜?!ねぇ!ジンくん!!」

ジ「……あ〜。まぁ、結構人気あったよな。ねぇ、マホト」

マ「…あぁ。うん。そうだな」

何なんだこの空気。悪すぎだろ
車のせいかこの気まづいせいかで気持ち悪くもなってきてそして何より心臓の鼓動がうるさい

相「彼氏いるの〜?」

「居ないですよ。仕事ばっかりで忙しいんでそれどころじゃなくて…」

相「え〜勿体ない!!じゃあ俺立候補する〜」

へ「ほら相馬さん彼女困ってますよ」

唯一ケラケラ笑ってるのはこの2人だけ
マホトとジンくん何か一言も喋らずそのまま車は進んでいってようやく私の家の前にやってきた
車を止めて優しそうに運転席の人が微笑む

「すみません、わざわざ。ありがとうございます」

相「貴方ちゃんまたねぇ〜!」

へ「今度家に遊び来てくださいよ〜」

「あぁ〜、うん。仕事の休みがある時にでも…それじゃ」

最後に確認したのはマホトだった
相変わらず携帯を弄ったままで目も合わせず怒ってるのかななんて
ジンくんですら少し目を合わせてよそよそしいくらいにペコッと会釈をしただけだった。


あの人達がまたねっ。言ってくれたことはありがたいけど、
きっともう、2度と会うことなんてないだろう。

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設定タグ:マホト , YouTuber , ワタナベマホト   
作品ジャンル:恋愛
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れんげ(プロフ) - ふうさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると何より励みになります。是非、最後までお楽しみ頂けたら嬉しいです(*^^*)ありがとうございました! (2017年9月15日 19時) (レス) id: c5531a8d63 (このIDを非表示/違反報告)
ふう - いつも楽しみに見ています!なんだかリアルで続きがいつも気になっています。更新頑張ってくださいね(^ ^) (2017年9月15日 3時) (レス) id: 90c207956b (このIDを非表示/違反報告)
れんげ(プロフ) - なのさん» ご報告ありがとうございます!こちらの設定ミスだったようです(;_;)変更しましたのでこれで名前設定できると思います!! (2017年8月31日 1時) (レス) id: d9d80e3184 (このIDを非表示/違反報告)
なの - 名前設定したのに主人公ってなるのですが、どーしたらいーですか? (2017年8月30日 18時) (レス) id: b5e5fd56f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れんげ | 作成日時:2017年8月26日 23時

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