四文字だけで終わる花言葉 ページ46
→saguwa side
サ「着いた〜っ、降りてみて」
「えっ、何ここ。真っ暗だよ」
随分来てないから時折道があやふやになりながらも何とか着いたこの場所は相当な山奥
「……うわ…凄い……何これ……！！」
車から降りればいっぱいに広がる夜景を見て彼女はすぐに笑顔になった
何度見てもここからの景色は自分の中でダントツで、嫌なことがあれば必ずここに来ていたことを思い出す。
サ「凄いでしょ、ここ。俺落ち込んだ時よくここに来たんだ」
「凄い！こんな綺麗な夜景見たの初めて…！」
サ「よかった〜。喜んでもらえて」
「…ありがとう。連れてきてくれて」
サ「ううん。良かった、貴方ちゃんが笑顔になって」
「何か、いつもサグワくんには助けてもらってばかりだなぁ」
サ「俺が助けたくて手差し伸べてるんだからいいんだよ」
「フフッ、ホント優しいね、サグワくんは」
サ「…好きな子には誰だって優しくなるもんだよ」
「…え？」
サ「…ごめんね。こんな事言ったら困らせちゃうの分かってるんだけど、俺もこのまま引き下がってはいられないからさ」
「…？」
サ「俺さ、初めてだったんだ。
こうやっていつも笑ってお前はお気楽だなぁ、呑気な奴だよなって周りから言われてきたから。
貴方ちゃんが無理してないかなって言ってくれた時、俺のことちゃんと見てるんだなって思えたの。」
「…」
サ「嬉しかった。だから今度は俺がもっともっと貴方ちゃんのこと知って助けられたらなって思った」
「あたしの…こと…」
サ「まだまだ全然、親方やジンくんに比べたら貴方ちゃんの事よく知らないけど、この想いは負けないよ。
出来ることなら俺が笑顔にしてあげたい、ずっとずっとそばにいて欲しい。」
「サグワくん…。」
サ「でも、結果は分かってるから。
ただそれを伝えたかっただけ」
「……」
サ「ただ、俺も貴方ちゃんの事想ってるって事は頭いに入れておいてほしいな。」
「…う…ん。」
サ「…ごめんね、困らせちゃって」
「…いや、びっくりしちゃって…
でも、ありがとう。」
そうやって笑う君の笑顔が本当に好きだから、この先彼女を悲しませる人がいるなら俺は絶対に許さない。
隣でその笑顔を守れなくても、せめて陰ながらでいい、その笑顔を守らせてほしい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 210人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れんげ(プロフ) - ふうさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると何より励みになります。是非、最後までお楽しみ頂けたら嬉しいです(*^^*)ありがとうございました！ (2017年9月15日 19時) (
レス) id: c5531a8d63 (このIDを非表示/違反報告)
ふう - いつも楽しみに見ています！なんだかリアルで続きがいつも気になっています。更新頑張ってくださいね(^ ^) (2017年9月15日 3時) (レス) id: 90c207956b (このIDを非表示/違反報告)
れんげ(プロフ) - なのさん» ご報告ありがとうございます！こちらの設定ミスだったようです(；＿；)変更しましたのでこれで名前設定できると思います！！ (2017年8月31日 1時) (レス) id: d9d80e3184 (このIDを非表示/違反報告)
なの - 名前設定したのに主人公ってなるのですが、どーしたらいーですか？ (2017年8月30日 18時) (レス) id: b5e5fd56f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れんげ | 作成日時：2017年8月26日 23時
