溢れきったコップの中 ページ42
後日、マホトと会うことになった
こうして外で待ち合わせて会うのなんて久しぶりで変な気分でいっぱいだった
仕事終わったよ、どこに居る?
マホト会社まで行く。待ってて
そんなやり取りをしてから数分で彼は来て久しぶりの笑顔を見せて手を振ってきた
今まで言われたことも無かったのに、初めて
「ごめん、急に呼んで」なんて言うもんだから驚いた。
よく2人で行った居酒屋の個室は駅から近くて、今日会うと分かっていたから予約をしてくれてたみたいだ。
変に緊張しつつ個室に入り重たいバックを下げて向き合うようにテーブルに座った
マ「酒飲む？」
「あー…マホトが飲むなら、飲もうかな」
マ「じゃあ生二つで」
「……なんか、凄い久しぶりだね」
マ「…だな。何か変に緊張する」
「…あたしも」
いつもなら会ってすぐに、その日にあった事とか、動画の事とか沢山聞くのに今この関係じゃ全てが気まづい。
どうしたらいいんだろうと困ってるとそれはほんの一瞬で消えてしまって「仕事どう？」とか「新しい新曲出すんだ」とか沢山の事を話されるうちにようやく昔を取り戻したみたいに話せた。
彼の笑顔をやっと正面で見れて安心している自分もいて、いつの間にかお店に入ってから数時間は経ってしまってた。
マ「あっ、そろそろ行くか」
「うん、あっ、お金…っ」
マ「いーの。俺が誘ったんだから」
このセリフも何一つ変わらない。
それが決して私から誘った時だって「男に払わせて」って聞かなくて
でもそんな彼のペースに巻き込まれてるのが心地よかったんだ
「あっ、ねぇ、そう言えば話って？」
マ「あー、歩きながら話すよ」
やっぱり外は冷える。
手を擦りながらパーカーのポケットに両手を突っ込む所もいつになっても変わらない。
転んだりしないかなぁって隣でいつも心配してしまうんだ。
マ「……覚えてる？昔こうやって両手ポッケに突っ込んで俺が転んだこと」
「あー、1度だけあったよね。
小学生の時だっけな、膝擦りむいて大泣きしたやつ」
マ「そうそう、あれ以来貴方がいつも「ポケットに手ぇ突っ込むな！」って言うようになったよな」
「だって危ないじゃん
またあんな時みたいに大泣きされても困るし〜」
マ「バーカ、今はもう泣きません〜」
「えぇ〜ほんとかな〜」
懐かしい記憶が沢山脳内のスクリーンに映し出された。
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れんげ(プロフ) - ふうさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると何より励みになります。是非、最後までお楽しみ頂けたら嬉しいです(*^^*)ありがとうございました！ (2017年9月15日 19時) (
レス) id: c5531a8d63 (このIDを非表示/違反報告)
ふう - いつも楽しみに見ています！なんだかリアルで続きがいつも気になっています。更新頑張ってくださいね(^ ^) (2017年9月15日 3時) (レス) id: 90c207956b (このIDを非表示/違反報告)
れんげ(プロフ) - なのさん» ご報告ありがとうございます！こちらの設定ミスだったようです(；＿；)変更しましたのでこれで名前設定できると思います！！ (2017年8月31日 1時) (レス) id: d9d80e3184 (このIDを非表示/違反報告)
なの - 名前設定したのに主人公ってなるのですが、どーしたらいーですか？ (2017年8月30日 18時) (レス) id: b5e5fd56f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんげ | 作成日時：2017年8月26日 23時
