遅くたって構わない ページ40
→MAHOTO side
「……え…？どういう事？」
マ「…ごめん。別れよ」
午後に仕事があると言っていた彼女を朝早く呼び出した。
誰もが可愛いと思うその外見は確かに俺も納得だ
気配り出来て後輩からも好印象、それでいてモデルでは自身のブランドを立ち上げ凄いと思う
だからこそ、仕事で一緒になって仲良くなって告白された時は嬉しかった
だけど、その嬉しさは今考えてみれば恋愛面での嬉しさなのか、自分のステータスが上がるという嬉しさなのか、今はもう分からない。
「…どうして…？あたしの何が不満だったかな…？」
マ「…いやっ、不満じゃないよ。不満じゃない。
お前は完璧だと思うよ」
「じゃあどうして？！」
マ「……ごめん。」
「……部屋にあった写真」
マ「…え？」
「1度だけ、あたしがこの子誰？って聞いたこと覚えてる？」
マ「…あぁ、」
「幼なじみだよって言った時のマホトくん、凄い嬉しそうな顔してた。
きっと特別な人なんだなって思ったんだ」
マ「……」
「……その子が好きなの？」
マ「……うん…」
「……何でだろうなぁ。その子に会ったこと無いけど、あたし他の子には負けないくらいなんだけどなぁ…」
マ「……仕事に遅刻するとさ、
女の癖に寝癖でボサボサのまんま出勤すんだよ。
仕事終わりに会うとまだボサボサのまんまでいつも俺が大笑いすんだ。そうすると怒ってやっと鏡だして寝癖治すんだけど、ホント周りの女とは抜けてるとこあんだよね」
マ「……でも、アイツにしかないものが沢山詰まってる。
アイツにしか分かんねぇ俺の部分も分かってくれてる。
……俺も馬鹿だよなぁ。この気持ちに気づくの遅すぎだっつーの…。」
「…………。」
マ「………でも、遅くてもいい。
叶わない結末だとしても、……自分の気持ちに素直になりたい」
「……そっか…。悔しいなあ」
マ「……ホント、ごめん」
「……もし、付き合えたらいつか会わせてよ〜？
あたしを超えた女がどんな人か勉強させてもらうわ！」
必死に笑顔を見せて別れを告げて帰ってしまった彼女は俺よりずっと強い子だと思う。
どうか、俺よりも素敵な人が彼女を幸せにしてくれるように、そっと願った。
ーーー
相「あっ、マホトおかえり」
マ「ん、ただいま」
相「こんな朝から出かけてどこ行ってたの？」
マ「……別れてきた、彼女と」
相「…そっか。それでいいんだね」
胸を張って言えるだろう、この道で良かったときっと言えるはずだ。
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れんげ(プロフ) - ふうさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると何より励みになります。是非、最後までお楽しみ頂けたら嬉しいです(*^^*)ありがとうございました！ (2017年9月15日 19時) (
レス) id: c5531a8d63 (このIDを非表示/違反報告)
ふう - いつも楽しみに見ています！なんだかリアルで続きがいつも気になっています。更新頑張ってくださいね(^ ^) (2017年9月15日 3時) (レス) id: 90c207956b (このIDを非表示/違反報告)
れんげ(プロフ) - なのさん» ご報告ありがとうございます！こちらの設定ミスだったようです(；＿；)変更しましたのでこれで名前設定できると思います！！ (2017年8月31日 1時) (レス) id: d9d80e3184 (このIDを非表示/違反報告)
なの - 名前設定したのに主人公ってなるのですが、どーしたらいーですか？ (2017年8月30日 18時) (レス) id: b5e5fd56f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんげ | 作成日時：2017年8月26日 23時
