君に幸あれ ページ34
ジ「本当に送らなくて平気?」
「平気だよ、帰りに薬局とか寄りたいしさ
家ついたら連絡するから」
ジ「わかった、待ってる」
頬に手を添えてそっと唇を落とし繋いだ手を離した。
私が見えなくなるまで玄関からずっと見ていてくれて曲がり角を曲がった所で扉が閉まる音がした。
肌寒い冬は暖かった私の体を一気にお追い込み体温を下げようとする
静かな道を歩いてるとどこからか音楽が聞こえて何かと思えば少し先の方からこちらに向かって歩いてくる人影
きっとその人が大音量で音楽を聴いてるのだろう
イヤホンから零れてる音が私の耳にも聞こえた
「………貴方?」
振り向かなければ良かったと思ったのは彼の顔を確認してからだった
「……マホト…。」
マ「………家、来てたんだ」
「……う…ん。」
マ「………この前は、あんな事言って…ごめん。」
「……」
マ「……じゃ…」
「……ん…。」
マ「……幸せに、なれよ」
逃げるように先程よりも早い足取りで彼は家への道を歩いて行ってしまった。
私はただ、その後ろ姿を眺めるだけで
ーー気づけば涙が流れていた。
「……マホトも……ね…ッ。」
そんな事言ったって彼には届かないのに。
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れんげ(プロフ) - ふうさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると何より励みになります。是非、最後までお楽しみ頂けたら嬉しいです(*^^*)ありがとうございました! (2017年9月15日 19時) (レス) id: c5531a8d63 (このIDを非表示/違反報告)
ふう - いつも楽しみに見ています!なんだかリアルで続きがいつも気になっています。更新頑張ってくださいね(^ ^) (2017年9月15日 3時) (レス) id: 90c207956b (このIDを非表示/違反報告)
れんげ(プロフ) - なのさん» ご報告ありがとうございます!こちらの設定ミスだったようです(;_;)変更しましたのでこれで名前設定できると思います!! (2017年8月31日 1時) (レス) id: d9d80e3184 (このIDを非表示/違反報告)
なの - 名前設定したのに主人公ってなるのですが、どーしたらいーですか? (2017年8月30日 18時) (レス) id: b5e5fd56f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れんげ | 作成日時:2017年8月26日 23時