ようやく物語の始まり ページ29
→相馬side
編集を終えリビングにやって来るとソファに同じような格好で横たわるサグワとマホトの姿。
冷蔵庫から飲み物を取り出して空いてるソファに座りタバコに火をつけた
サ「そう言えばジンくん付き合えたんだって！」
相「え？誰と？」
サ「貴方ちゃんとだよ！」
驚いた。ジンくんが彼女の事を好きだとは分かっていたけれどまさか想いが通じるとは思っていなかったからだ
相「…へぇ！良かったねジンくんも」
サ「ね！凄い喜んでたよ」
微動だにしないマホトに声をかける
相「マホトはいいの？」
マ「………は？」
間抜けな顔してこちらを見ているからその質問に驚いたのだろう
相「いや、いいのかなーって。幼なじみなんだし」
マ「……別に、アイツの決めたことならいいんじゃんねぇの？」
相「……ふーん。」
マ「……なんだよ」
相「いやっ、俺から見たらマホトは貴方ちゃんが好きなのかと思ってたから」
マ「……幼なじみなんだし。恋愛感情なんてねぇよ」
そう言い切って気まづくなったこの場からタバコを持って家の屋上に逃げ出した
サ「……親方アレが本音なのかな」
相「…どうなんだろうね」
ため息をついて俺も同じようにタバコを持ち出しついでに冷蔵庫からビールを2つ手にしマホトの後を追いかけた
手すりにもたれ掛かり白い煙を吐き出し外の景色をぼーっと眺めるマホトの姿。
逃げたな〜。何て言いながら缶ビールを手渡すとすんなり手に取り小さく「乾杯」と言って一口含んだ
マ「………アイツが今まで彼氏つくった事なんて聞いたことなかった」
相「へぇ。初めてなんだ」
マ「…だからさっきジンと付き合ったって聞いて、何か変な感じ」
相「好きだから、苦しいんじゃないの？」
マ「…わっかんねぇ。ずっと一緒にいたから。いうも隣に居たから。アイツはいなくなんねぇと思ってた」
相「ふぅん。」
マ「だからアイツの存在も知られたくなくてこの家にも呼ばなかったし、誰に紹介しようって事もなかった」
相「相変わらず独占欲凄いんだね」
マ「…どっかで勝手に、アイツは俺のそばに居てくれるって思い込んでたんだな」
相「マホトはどっか抜けてるよねぇ。遅すぎだよその気持ちに気づくの」
マ「……でもいいんだ。俺にも彼女がいるし、アイツにも彼氏ができた。」
相「……それでいいの？」
マ「……あぁ。」
マホトと貴方ちゃんの気持ちを考えると、俺ですら苦しかった。
でも、まだ物語は始まったばかりだったんだ。
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れんげ(プロフ) - ふうさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると何より励みになります。是非、最後までお楽しみ頂けたら嬉しいです(*^^*)ありがとうございました！ (2017年9月15日 19時) (
レス) id: c5531a8d63 (このIDを非表示/違反報告)
ふう - いつも楽しみに見ています！なんだかリアルで続きがいつも気になっています。更新頑張ってくださいね(^ ^) (2017年9月15日 3時) (レス) id: 90c207956b (このIDを非表示/違反報告)
れんげ(プロフ) - なのさん» ご報告ありがとうございます！こちらの設定ミスだったようです(；＿；)変更しましたのでこれで名前設定できると思います！！ (2017年8月31日 1時) (レス) id: d9d80e3184 (このIDを非表示/違反報告)
なの - 名前設定したのに主人公ってなるのですが、どーしたらいーですか？ (2017年8月30日 18時) (レス) id: b5e5fd56f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんげ | 作成日時：2017年8月26日 23時
