Hello, Again

突き進め俺！！！ ページ22

→Jin side



【前に進む】


確かに彼女はそう言った。俺の目の前で宣言した
この後俺はすぐに君に謝るべきだったかな
宣言した事に嬉しがる自分がいたんだ
普通誰だって、「自分の気持ちに素直になるべきだ」なんていい台詞言うんだろうな
でも悪いがそんなのこれっぽっちも思わない
俺からしたらそれはとても嬉しい事になる
もうアイツを見てる君を見たくない
それは高校の時からの俺の願いだった

少し寂しげに車の外を見つめる瞳には涙が浮かんでるような気がして
抱きしめたい思いで溢れた。
今すぐ君を抱きしめて好きだと言いたかった
俺が守るからと言ってやりたかった
でも流石に弱みに漬け込むのはカッコ悪ぃよな
だったらせめて君が忘れられるまで今度こそ待つよ
もうあの頃の自分には別れを告げこれからの人生を君に捧げよう
君が泣いた時今度こそずっとそばにいる
嬉しい時にも隣で一緒に喜んでやりてぇし
何より俺が君を笑顔にするから



なんて、きっとこんな事言ったら

【ジンくん王子様だね】

なんてあの無邪気な笑顔で笑うんだろうな

【あたしには不釣り合いだなぁ】

なんて弱音吐いちゃうんだろうな

そんな事ない。俺は君じゃなきゃダメなんだ





ーーー


サ「おかえり〜」

「ん。ただいま」


リビングにやって来ると案の定マホトは部屋で動画の編集
残っているのはサグワと相馬とへきほーだけ


相「貴方ちゃんと買い物どうだった？」

「いや別に普通。ってか何で相馬俺が貴方と出かけて帰ってくると何かしら聞くのよw」

相「いや何か気になるじゃん！ねぇサグワ？w」

サ「もー！なんで俺に振るの？！w」

へ「相馬さんがおかしいだけっすよw」

相「いや絶対皆気になるでしょ！w」

「別に何もやましい事はしてねぇからなw」

相「へぇ〜w
まぁ順調ならいいんだけどさ」

「うっせw言われなくて……俺は絶対貴方を幸せにします〜」

サ「うわぁ〜男前！俺も言ってみてぇ〜w」

相「ヒューヒュー！！w」



こんだけ茶化されてるのに気分が悪くない
それはきっと彼女の存在が大きいからだろう
どこか胸を張って言えるくらい自信があるからだろう




神がいるかいねぇかなんてわかんねぇけど、
もしも居るならどうかお願いだ。
もう一度チャンスをください。そう願う。

訪問デビュー→←ずっと言いたかった事

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す