【木ノ瀬梓】ふりむいて木ノ瀬【Starry☆Sky】 (ページ9)

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ストーリー 8 ページ9

私は頼りになる同級生に弓を託した。

なんだかんだ言っても、
結局優しいんだよね。

そんなこと本人に言ったら、
「甘えるな」って怒られちゃうかな。

宮地「.....何、ぼけーっとしてるんだ。
手が空いたなら、巻き藁の準備しておけ」

夜久「はーい」

星に関するエキスパートを育成する
全寮制高校『星月学園』。

カリキュラムが専門的で、課題の量も多く、
必然的に自分の専科に全心身を注ぐため
部活動はあまり盛んではない。

そんな事情はあるけれど.....

我が弓道部は、
優しい部長と情熱的な副部長を
中心に強い結束を見せ、
なかなかに活気のある部だったりする。

今年の目標は、インターハイ優勝。

大きな目標の下に
私達は日々練習に励んでいる＿＿。

宮地「直ったぞ。
これで今日の練習は大丈夫だろう」

夜久「ありがとう！」

宮地「握力の問題などもあるだろうが、
弓の手入れも身につけておいた方が良い。
それじゃ、俺は練習に戻る。」

夜久「うん！気をつけます」

宮地君は私に弓を渡すと的前に立つ。

夜久「さーて、私も練習練習！」

犬飼「なぁ、夜久.....妙に気合入ってるよな」

松本「そんなの当たり前ですよ。
インターハイの予選大会近いんですよ？」

犬飼「なんでお前が答えるんだよ！

…なんかさぁ、
部長に宮地もいつも以上に気合入ってるよなぁ」

白鳥「当たり前だろ.....。ただでさえ、
部長にとっては最後のインターハイなんだし」

夜久「そうなんだよね.....」