【木ノ瀬梓】ふりむいて木ノ瀬【Starry☆Sky】 (ページ8)

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ストーリー 7 ページ8

着替えてきた宮地君と一緒に
私は練習を始めた。

弓を引く瞬間はいつも気持ちが
張りつめられて、それが心地いい。

だけど.....
今日はなかなか的に当たらない。

夜久「今日は調子悪いな～」

宮地「.....そういえば、
さっき夜久の弦を見たが、
少し緩んでないか？」

夜久「う.....やっぱり？
だから調子悪いのかな

そろそろ直そうと
思ってはいたんだけど.....」

宮地「夜久は人より多く弓を引いてるからな。
その分、手入れの頻度も上がるだろう

まだ弦輪を作るのが苦手なのか？」

弦輪とは.....
弓の弦の両端に作ってある小さな輪のことで、
私はこれを作るのが少し苦手。

夜久「.....恥ずかしながら」

宮地「弓の手入れも弓道のうちだ。
いつまでも苦手と言っていないで、
少しは克服してみろ」

夜久「はい。おっしゃる通りです…」

松本「そーんな事ないですよ、月子先輩。
これ結構握力いるんですし、
"か弱い女子"が苦手でも普通ですよ～」

宮地「なっ.....A、お前っ.....！
女子の力でもある程度、
できる用にはなっているはずだ！

Aだって犬飼に頼ってないで
克服する努力をしろ！」

松本「隆文先輩、頼りにしてま～す！」

犬飼「お前のためなら働くぜ～」

宮地「働くな！！
ったく.....仕方ない、貸せ」

夜久「え？」

宮地「俺が直してやる」

夜久「そんな、悪いよ。
落ち着いた時に、ちゃんと自分で.....」

宮地「そんな弓で今日1日、弓を引く気か？
.....いいから貸せ」

夜久「うん。.....ありがとう！」