【木ノ瀬梓】ふりむいて木ノ瀬【Starry☆Sky】 (ページ36)

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ストーリー 35 ページ36

突然後ろから月子先輩の声がした。

そういえばさっきから敬語だった気がする。
私と話していたのに途中から
月子先輩を見ていたらしい。

.....なんだよ.....。

木ノ瀬「先輩って.....素直な人ですね」

夜久「えっ？そ、そうかな？」

木ノ瀬「はい。
そうやって表情をくるくる変えるところとか。
自分じゃ気付きません？」

夜久「うん.....」

木ノ瀬「先輩の色んな表情、僕もっと見たいです」

この場に居たくない.....。

夜久「梓君.....」

木ノ瀬「弓道部に入って良かったです。
まだ中学からのブランクがあるので
本調子とは言えませんけどね。

夜久先輩という収穫があっただけでも
入部した甲斐がありました」

夜久「そんな.....おだて過ぎだよ！」

木ノ瀬「お世辞なんかじゃないです。

入部してまだ4日目ですけど、
夜久先輩の射形、弓構.....
全てが僕を惹きつけてやまない。

夜久先輩、あなたはすごい人なんですよ。
もっと自覚してもいいと思いますけど？」

木ノ瀬が月子先輩を褒めてる。
それに褒めてるだけじゃない。

聞きたくない.....嫌だっ。

私はあまりにその場にいたくなくて、
すぐに離れて荷物を持って道場を出た。