【木ノ瀬梓】ふりむいて木ノ瀬【Starry☆Sky】 (ページ35)

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ストーリー 34 ページ35

部活が終わり、
それぞれ片付けを済ませ、帰宅準備をしている。

少しだけ、あの人に話しかけてみようかな？

木ノ瀬が気になるし。

部活中はあまり話せてないから
木ノ瀬と話したいな。

私は帰る準備をしようとしている
木ノ瀬に話しかけた。

松本「木ノ瀬、部活には慣れた？」

木ノ瀬「そうだね。結構楽しんでるよ、僕」

松本「そっか。良かった！」

木ノ瀬「夜久先輩の射形ってとても美しいよね」

松本「え？あぁ.....うん、そうだね」

木ノ瀬「でも、松本の射形も
凛としていて綺麗だよ」

松本「え、ありがとう。
なんか.....面と向かって言われると照れる.....」

木ノ瀬「僕、今まで割と何でも出来たし、
出来ることが当たり前だと思ってた。

でも、夜久先輩の射形を見て.....
正直ちょっと悔しかったんだ」

松本「えっ？」

木ノ瀬「生まれて初めて、
越えたいと思う山が見つかった。
そんな気分だよ。

でも、松本にも松本の射形の綺麗さがある。

.....僕、負けません」

松本「…………」

まっすぐ見つめられて、思わず言葉を失った。
何事にもどこか冷めているような木ノ瀬の本気を、
垣間見れたような気がしたからだ。

木ノ瀬「すいません。
びっくりさせちゃいました？」

夜久「う、ううん。そんなことないよ」