【木ノ瀬梓】ふりむいて木ノ瀬【Starry☆Sky】 (ページ21)

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ストーリー 20 ページ21

しばらくして部長や龍も揃い、
本格的に練習が始まった。

松本「ううーん.....今日は少し調子悪いかも」

松本「あれ？」

龍.....何見てるんだろう。

松本「龍、何見てるの？」

宮地「.........」

その視線の先に目をやると
木ノ瀬が弓構をしていた。

松本「龍どうしたの？
木ノ瀬をじっと見て」

宮地「.....確かに腕は認める。
才能もあると思う」

松本「私もそう思うよ」

宮地「だが.....。
本当に弓道に打ち込む覚悟があるのか、
それがはっきりしない」

松本「でも、今日も早くから朝練来てたし、
やる気はあると思うよ？」

宮地「このまま、
何事もなく弓道にはげんでくれれば良いが.....」

松本「もしかして、
木ノ瀬が部員に与える影響を心配してるの？」

宮地「副部長としては、
部内の規律を守らせねばならない。
それに.....部長にとっては最後の夏なんだ。
なわんとしても.....」

松本「そうだね。
部長と一緒にインターハイに行くんだよね」

インターハイ＿＿.....
正式名称は全国高等学校総合体育大会。

8月に開催される高校生のスポーツ競技大会で
そこでの優勝は、すなわち全国一を意味する。

もちろん私達の目標でもある。

今年の夏で引退する部長にとっては、
大会へ出場する最後のチャンスになる。
絶対にみんなでインターハイに行きたい。

あっ.....！
だから龍、あんなに怒ってたんだ.....。