【木ノ瀬梓】ふりむいて木ノ瀬【Starry☆Sky】 (ページ11)

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ストーリー 10 ページ11

宮地「夜久、お前もお前だ。
俺達が部長を支えていかないと
いけないんだぞ？

あいつらのサボりに便乗するな」

夜久「ご.....ごめんなさい！」

宮地「.....まぁいい。
ほら、練習を再開させるぞ」

松本「嫌です。」

宮地「～～～っお前はこっちだ！
ゴム弓引きしとけ！！」

宮地君に一喝されて引き締まった空気に
背中を押されて、執弓(とりゆみ)の姿勢をとる。

弓を引いて、姿勢を直して.....
もう一度弓を引こうとした瞬間

道場の扉が静かに開いた。

気になったけど.....
でも、今は弓に集中しなきゃ。

金久保「ここが道場だよ。
さ、どうぞ。遠慮せずに入って」

木ノ瀬「失礼します」

金久保「入部するかしないかは、ゆっくり考えて。
今日は雰囲気を見て参考にしてね」

木ノ瀬「はい、ありがとうございます」

金久保「今は1人ずつ引いてるところかな.....」

木ノ瀬「.......。.....？」

金久保「ん？どうかした？」

木ノ瀬「あ、いえ。
女子部員もいるんだなって思いまして」

金久保「今、弓を引いているのは夜久さん。
奥で1人で練習してるのが松本さん。

夜久さんは天文科の2年生なんだけど.....
キレイな弓を引くんだよ。
あ、丁度もう一矢引くところだね」

＿＿＿＿＿＿.......パン！

木ノ瀬「.....！！」

金久保「ね？的中もさることながら
夜久さんは気配りも出来るし、
細かいところまで目が届くから、
いろいろ助かってる」

木ノ瀬「.........」

金久保「弓道歴はまだ1年なのに、
今じゃ、うちのエースなんだ。

努力家だし、優しくて部員に慕われて.....
自慢の後輩だね。

それで、松本さんは宇宙科の1年生。
彼女も射型はキレイなんだけど.....。

サボり癖があって、困りものだね.....あはは」