○３１ ページ31
(O.side)
「は、えっ！？？？」
翔くんがびっくりした声で俺を見る
そりゃそうだよね、俺だってこんなのびっくりしたもん。
あれは多分数ヶ月前のこと
____________________
「オジサン。」
いつも号令が終わったら真っ先に家に帰るニノが
深刻そうな顔で俺を呼んだ
「ん？どうしたのにの」
鞄に突っ込むのはちょっと皺ついたプリント
首を傾げてニノを見上げれば目の前の席に座ってため息をついた。
“俺の作戦、聞いてくれません？”
耳打ちされて聞こえた言葉にまたまた首を傾げる
その作戦こそ、俺が翔くんを好きだと自覚する決め手となったものだった。
・
・
「え？えっと、つまり…俺とニノが付き合ったっていう設定にして、それを翔くんと相葉ちゃんにつたえて……このネックレスを付ければいいの…？」
俺の手にはいつもニノが付けてるネックレスと同じものが
「そう。それでもう解決。きっと上手くいきますよ。それじゃオーノサン、また明日」
結局俺に伝えられたのはそれだけ。
次の日からも今までと変わらず過ごした。
翔くんと相葉ちゃんにも俺とニノが付き合った事を伝えて、それを萌にも。
何が上手くいくのか解決するのか全くわからないまま、俺は翔くんに避けられて
毎日のように萌とニノと一緒に遊んで
ニノも相葉ちゃんを避ける様になった。
でもそのおかげで、俺は翔くんが好きなんだって気づいた
それを何となくニノに伝えたら
「そんなの知ってましたけど」
なんてゲームしながらしれっと言われて
あれ、俺言ったっけ？何てちょっと頭を悩ませた。
「あんたねぇ、そのために俺があんたと付き合ってる事にしてんだから早く結果出してくれないと困るわけ。」
でもそしたら怒られた。
にのこわい。
「…ニノは、どうなの」
相葉ちゃんと。
ぽつりと、小さな声で聞いた
でもニノは
「はー？どうもこうも毎日バカみたいに話しかけられてますよ」
そう言うだけ、だったなぁ。
そんでその事を翔くんに伝えたら
さっきみたいにびっくりされた。
うん、俺もびっくり。
だってニノは自分の事分かってるくせに
進もうとしないんだもん
俺ばっかり
ニノに幸せになってほしいのに。
『…義理だけど、兄が好きって、どう思います…』
初めて告げられたあの言葉
アレは、ずっと忘れられない。
.
続く (更新停止中)
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り(プロフ) - ともやまさん» コメントありがとうございました！そうやって言っていただけてとても安心しております。例え書く次元が違ったとしてもどちらも書いていく予定なので、これから何卒よろしくお願いいたします！ (2016年2月6日 23時) (
レス) id: b8faa09a0f (このIDを非表示/違反報告)
ともやま(プロフ) - こんにちは、いつも楽しく見させてもらってます。別に2次元が悪いとかどうとかは思っていません。りんねさんが書きたい、と思ったことを書いても大丈夫だと私は思います！りんねさんの作る作品は面白いのでこれからも、応援しています。頑張ってくださいね♪ (2016年2月6日 7時) (レス) id: f48ef4dc96 (このIDを非表示/違反報告)
Shadow - こんにちは。はじめまして。お話が面白くて大好きです！完結まで更新よろしくお願いします！ (2016年1月23日 10時) (レス) id: 59cf3875c4 (このIDを非表示/違反報告)
櫻(プロフ) - 遅くてもいいので、続きを見たいです！ (2016年1月14日 23時) (レス) id: b2b7036e31 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 更新ゆっくりでもいいです！待ってます！もやもやしちゃってるんでぜひ完結してくださいっ！ (2015年12月25日 10時) (レス) id: 5be851b2fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんね
| 作成日時：2015年7月31日 1時
