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「………」
お互い長い沈黙
こんな沈黙耐えられない
雨降ってるけど、走れば問題ない、帰ろう。
そう思って一歩足を踏み出そうとした時
ぎゅ、と腕を掴まれた。
勿論それは智くんで、相変わらず綺麗な手
掴まれたとこらから熱が出てるみたいにドキドキしだして、胸が張り裂けそうなほどばくばく暴れてる
この音聞こえちゃったらどうしよう、伝わったらどうしよう
はやく、早くおさまれ
俺の気持ちなんて無視、全く収まってくれない。
「しょうくん」
5年前から変わらない、優しい声
ゆっくりと智くんに目を向ければ
「っ…」
あの時みたいに優しい笑顔
もうこの気持ちは抑えられそうになくて
もう、いいかな…なんて思ってしまう自分がいて
でもどこかでは、Aの姿がチラついて制御しようとする良心があって
良心と悪心、心の中でその２つが交差する。
「しょうくん、あいたかった」
相変わらずの舌足らずで優しい声
可愛らしいふわりとした笑顔も
キレイな男らしい手も
華奢な身体も
柔らかいきめ細やかな肌も
5年前の事を思い出しては一つ一つを蘇らせる
ポッカリ空いた5年分の俺たち
さっきまでの気まずさなんてどっかへ飛んで行ってしまった。
「…元気そうで、よかった」
貴方につられて俺も笑顔になる
その笑顔
ずっと見たかった
Aのとは違う、ふにゃりと笑う優しい笑顔
安心する
落ち着く笑顔
「んふ、しょーくんも」
ゆっくり離れていった手
気が付けば雨はもう上がっていて
空は青に逆戻り
上空にはキレイな虹が架かっていた
そして俺の世界にも、大きな虹と真っ青な空
俺の心は、あの頃へと逆戻り。
たとえ君を裏切る事になっても
俺はやっぱり……____。
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えりな - 彼女がとても嫌な女なら『さっさと別れろ！！』って思うけど、めっちゃ良い人だからこのまま彼女と幸せになってほしいなって思ってしまう。彼女めっちゃ健気でなんか翔くんに対してイライラしてしまうわ。(翔担だけど) (2016年11月8日 14時) (
レス) id: 5b5b5a3f48 (このIDを非表示/違反報告)
りんね(プロフ) - 綾猫さん» 綾猫さん、ありがとうございます！ (2015年7月17日 20時) (レス) id: b8faa09a0f (このIDを非表示/違反報告)
綾猫 - とても面白いです。頑張って続き書いてください (2015年7月12日 6時) (レス) id: 2c56ff5eff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんね
| 作成日時：2015年6月11日 20時
