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(大野side)
大野さん、いいんですか？
ニノの声が耳元で聞こえた
「うん、だって決めたじゃん。海外行って有名なって帰って来るって」
今のままの実力じゃ上に行けない
ここで止まってちゃ、しょうくんに呆れられちゃうでしょ？
ニノに言ったら 一途ですねって笑われた。
一途と言うのかな
5年間、会いたくて会いたくてやっと会えた愛しい人
それでも俺はその愛しい人を忘れようともがいたんだ
忘れられたらどんなに楽か
新しい恋が出来たらどんなに幸せか
高校の時に出来たしょうくんの彼女
まだ付き合ってると聞いた時、早く壊してやろうと自分の中の悪い部分が出てきた
確かに一途なのかも。
しょうくんを思う気持ちは、例え彼女であったとしても負けるわけ無い
だから、だからこそ
しょうくんは俺がもらうんだ
キミは今、俺がこれから海外に渡ると聞いて何を思う？
裏切られたと、嘘をつかれたと思う？
嫌いになったかな？
俺はね、そうは思わないんだ
きっと、俺が次日本に帰ってくる時
キミは彼女より俺を選ぶとお思うよ。
「おいおっさん、一人でにやけんな気持ち悪い」
また翔さんのことですか？
呆れた顔でそう言ってくるニノに んふふ、と笑をこぼした
気持ちわるっ！
とニノには引かれたけど。
「早く有名になってかえってこよーねー、しょうくんをおれのもんにするために」
フライト時間になってそそくさと飛行機に乗り込んだら一気に眠気がやってきた
携帯の電源切んなきゃー、なんてのんびり考えて
画面をタップしたら
「…ふふ、んふふ、やっぱりしょうくんはかあいいや」
一通だけ
短い文だったけど翔くんから。
“帰ってくる時に、連絡ください。
その時に決着をつけます
画家として、体を壊さないように気をつけて
櫻井翔”
決着、ね。
何年かかるかなんて俺にもニノにも、誰にも分からない
俺の才能と、運がこの先の未来を決めるんだ
「すぐに会えるよ」
窓の外に向けて呟いた言葉はニノの耳に拾われて
「そん時は、俺の場所は翔さんに譲りますね」
なんて言うもんだからわらっちった。
「だーめ、それはニノしかできねーの。しょうくんは俺のお嫁さんなの」
そう、俺の将来のね。
「…待ってろよ、お嫁さん」
何年先も君を愛してるから。
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えりな - 彼女がとても嫌な女なら『さっさと別れろ！！』って思うけど、めっちゃ良い人だからこのまま彼女と幸せになってほしいなって思ってしまう。彼女めっちゃ健気でなんか翔くんに対してイライラしてしまうわ。(翔担だけど) (2016年11月8日 14時) (
レス) id: 5b5b5a3f48 (このIDを非表示/違反報告)
りんね(プロフ) - 綾猫さん» 綾猫さん、ありがとうございます！ (2015年7月17日 20時) (レス) id: b8faa09a0f (このIDを非表示/違反報告)
綾猫 - とても面白いです。頑張って続き書いてください (2015年7月12日 6時) (レス) id: 2c56ff5eff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんね
| 作成日時：2015年6月11日 20時
