４６ ページ16
.
「つーか、相葉くんのお店こんな近くにあったんだね」
空になった皿を片付ける相葉くんに尋ねるとあひゃひゃ、と相変わらず変な笑い方が聞こえる
「まさか俺もびっくりだよー！また翔ちゃんに会えると思わなかった！ニノと大ちゃんはよく来てくれるんだけどね、翔ちゃんの話ばっかりしてたよ！」
俺の話？
ニノと智くんが？
どくっ、と心臓が跳ねる
ああ、俺の心臓弱すぎ
智くんの事になるとすぐにドキドキして
頭の中は智くんでいっぱい
一週間前にあったあの日から、連絡は取ってるものの声も聞いてないし会えるわけないし…
5年分の穴を埋めたい、っていう俺の願望が募って募って
たった一週間なのにもう智くんに会いたいって思ってしまう。
会うまでは、5年間会わずにいても平気だったのに
塞ぎ込んだ気持ちを一度解放してしまったら
もう俺の気持ちは嘘をつけないんだ。
「あ、翔さんそろそろ時間…」
その後もダラダラと話し続けていたらお昼休み終了の時間が近づいてきた
「本当だ。相葉くん、ごちそうさま！また、来てもいい？」
高校時代の友人
まさかこんなところで会えると思ってなかったけど
相葉くんといると素でいられるから楽なんだ。
「もっちろん！ふたりとも大歓迎！夜でも朝でも夕方でも好きな時間に来てね！」
ずっと変わらない太陽みたいな笑顔
この笑顔を見ると心がほわん、ってして嬉しくなる。
「ありがと」って俺と松潤が2人して言うとまたあひゃひゃ、って変な笑い方して大きく手を振る
懐かしくて
ほわんてして
なんかわかんないけどすごい、嬉しくなって
午後からの仕事も頑張ろうって気合いが入る。
そんで、今の俺にもっと嬉しい事が…
ぴこん、と鳴った端末に表示された名前を見て驚く
急いで通話ボタンをタップして耳に当てた
「も、も、もしもし！？智くん！？」
んふふ、って優しい笑い方
『しょうくんどうしたの、そんなにあせって』
何も言えなくなってただ口角が上がる
俺の隣であわあわしてる松潤も電話してるご様子
「…ううん、何もないよ、…どうしたの？」
初めての通話
ちょっとドキドキする
『東京帰ってきたの、しょうくんあしたあえる？』
智くんからのお誘いに断るわけもなく
「もちろん！お店予約しとくね！」
午後の仕事も明日の仕事も頑張れそうです。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 323人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えりな - 彼女がとても嫌な女なら『さっさと別れろ！！』って思うけど、めっちゃ良い人だからこのまま彼女と幸せになってほしいなって思ってしまう。彼女めっちゃ健気でなんか翔くんに対してイライラしてしまうわ。(翔担だけど) (2016年11月8日 14時) (
レス) id: 5b5b5a3f48 (このIDを非表示/違反報告)
りんね(プロフ) - 綾猫さん» 綾猫さん、ありがとうございます！ (2015年7月17日 20時) (レス) id: b8faa09a0f (このIDを非表示/違反報告)
綾猫 - とても面白いです。頑張って続き書いてください (2015年7月12日 6時) (レス) id: 2c56ff5eff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんね
| 作成日時：2015年6月11日 20時
