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甘え ページ18

再び目を開けた時、外はもう太陽が昇っていて
朝だということがわかる

起き上がろうとするも体がだるくて起き上がることができない

「っ…は、」


あつくて 苦しい 息するのもきついし
頭がガンガンして起きているのが嫌だ
眠ってしまいたい


「…さ…しく…」


智くん、どこにいるの…
あの後帰ってきてないの?






ガタリと音が聞こえた


「しょーくーん、おきた?あ、おきてる」



次いで聞こえてきた声

智くんの、姿


安心と熱による緩んだ感情の変化と、もう色々混ざり合って涙が溢れ出す


「え、しょーくん?どした、熱つらいか?」


あわあわとしながら俺の額に手を当てる
ひんやりとした手が気持ちくて、それなのにこの熱のせいで気持ちがごちゃごちゃして

「ふ、…ぅ、さ…としく…」


智くんって、名前を呼ぶことしかできない


熱って人をこんなんにさせてしまうんだ
俺、こんなに熱出したことないからわからない


「ん、おいらここにいるよ」


金色に輝く髪の毛が頰に当たったと思えば
ぎゅう、と優しく抱きしめられた


それにひどく安心して
涙はおさまらないものの、感情はゆっくりと冷静になっていく


「さと、しく…、」


智くん、と…

要件なんてないのに、ただ一緒にいて欲しくて
一人になりたくなくて、この温もりを手放したくなくて…


どうしても、甘えてしまいたくなる…。


「しょーくん。熱出してる時くらい、強がらなくていいよ おいらに甘えて?」

耳元で聞こえる心地の良い声にぴくりと反応する

甘え…



「あり、がと…」


そっと、智くんの服を小さく握った。


こうやって誰かに 甘えて、と言われたのは
いつぶりだろう。






.

女→←香水



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りんね(プロフ) - ともやま。さん» ありがとうございます!多分ですがこれからもよろしくおねがいします♪( ´▽`) (2015年4月5日 20時) (レス) id: 89717df127 (このIDを非表示/違反報告)
ともやま。(プロフ) - はじめまして!!冒頭から、お話に吸い込まれてしまいました!カワイイ翔くんごちそうさまです!!二人のこれからどうなっていくのか楽しみにしてます!更新頑張って下さい!応援してます(‘◇‘) (2015年4月2日 23時) (レス) id: a8738a784b (このIDを非表示/違反報告)
りんね(プロフ) - 美唯さん» ありがとうございます!私も以前はそうしていたんですが、何だかそうすると付け忘れたり付けたりとバラバラになってしまいますし、名前をつけることでそれに頼ってしまうのではないのかと思ってわざと使うのをやめているんです。。アドバイス頂いたのにごめんなさい! (2015年3月31日 23時) (レス) id: 5e7c0e3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 作品を見つけ楽しく読ませていただきました(笑)私だけなのかもしれないけど台詞の前に名前があったら読みやすいかな…て思ってしまいました!続き楽しみにしてます (2015年3月31日 23時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんね | 作成日時:2015年3月29日 2時

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