赤は青に染まる 【山/OS】完結

可愛い子 ページ11

「先生が来たのかと思ったらニノだったから！」

ニノのポケットから見えてる手紙にちらりと目を移す

やっぱりニノモテるんだなあ…

相葉ちゃんも手紙とかもらってたし
俺なんて一回も貰ったことないよ…


「翔ちゃんビビりなんだからー！」


あひゃひゃ、なんて独特の笑い方をする相葉ちゃんをきっと睨んでやるも


「そんな事したって翔ちゃんは可愛いだけだよ！」


何て言われてむすっとする。

俺だってかっこいいって言われたい…


「しょーくんむすっとしないの、」

隣から伸びてくる手がふにふにと俺の頰をつつく

「かあいいなぁ」

ぼあっと顔が熱くなった。


相葉ちゃんやニノに言われてもこんな風になることないのに、大野くんに言われると…

なんで、赤くなんの？

「…相葉さん、ジュース買いに行きましょ」

ニノが相葉ちゃんの手を取って屋上から出て行ってしまった。

え、あ、俺も買ってきてって言えばよかった…



「しょーくん？かお、赤いぜ？」


ぺたりと両頬に添えられた大野くんの手

心配そうに俺の目を見つめる黒い目に


きゅんと胸が締め付けられて頭がクラクラした。


この感覚、しってる…


相葉ちゃんが言ってた


恋するって、こと…。




おれ、大野くんが好きになっちゃったの？



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