先輩 49 ページ50
状況を理解するのにたっぷり3秒は使ったと思う
目の前が真っ暗で、大野先輩の香りが鼻をくすぐる。
「言ってごらん、誰にやられたの?」
大野先輩の、今まで聞いたことないくらいの
とびっきり甘い声が耳元で聞こえる
じわぁと目頭が熱くなって ポロリと涙が溢れ出した
気がつけば私は
「…ちか、げ…せんぱい…」
櫻井先輩の前では言わない、そう決めたのに
言葉に出してしまっていた
「ちかげ…が」
ガタンと音がなる
きっと、櫻井先輩が立ち上がった音
ゆっくりと大野先輩の抱きしめる腕が解かれていき、その両手は私の頰を覆っている
優しい先輩の顔が目の前に広がり
「よくできました」
といってふにゃりと笑った。
その表情を見て、私の目からは次々と涙が溢れ出した。
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りんね(プロフ) - 妃さん» 妃さん!ありがとうございます!続けられるように頑張ろうと思います笑 (2015年3月15日 15時) (レス) id: 5e7c0e3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
妃 - りんねさん、来ましたよ!今回の作品も楽しみにしています (2015年3月15日 14時) (レス) id: cf7f5324e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんね | 作成日時:2015年3月11日 19時