偽りの先輩【s.sakurai】

先輩 ４４ sakurai ページ45

弁当を食べ終わってすぐ、ちかげは俺にカラ ダ を求める

めんどくさい


「今日はコレだけ、我慢して？」

そう言って唇に そっと俺のをくっつけると
不満そうにしながらも嬉しそうに頰を緩めた



「翔はさ、私のだよね？誰にもあげないよ？」



表向きの森下ちかげは

誰にでも優しく 容姿端麗 頭脳明晰
完璧な女を演じてるが

裏の森下ちかげは

嫉妬深いドス黒い女だと思う


俺の事が好きなのはよく分かるし
表向きだけだといい奴だと思われるかもしれないが

はっきり言ってめんどくさいし 重たい


ちかげの言葉にただにこりと微笑むだけで言葉は返さない

いつものことだ

俺がこいつと付き合った理由は好きだからとかそんな理由じゃなくて

付きまとってくる女共がめんどくさかっただけ


この間あった篠原…とかいう女も一回遊んでやっただけで彼女気取ってやがるし





ただ…Aちゃんだけは違かったっけ。




「そろそろ教室戻ろっか？次移動教室だよ」


この部屋に2人きりなんて息がつまる


適当に口実を作って部屋から出れば
俺の腕に自らの腕を絡めて付いてくる



内心気持ち悪いと思いつつ
表面では仲のいいカップル と言うのを演じるのもそろそろ疲れた。









.

先輩 ４５ sakurai→←先輩 ４３ sakurai

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す