【kn×syp】歪んだ愛に溺れる【wrwrd!】

じゅー ページ10

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雨に濡れた先輩にタオルで体を拭いてもらってから、オーバーサイズのパーカーと昔間違えて買った男物のスウェットの下を貸す。

電気ポットのスイッチを押してコーヒーを淹れる準備を済ませてっと。

「もう、先輩ってば。来るなら先に言ってくれたらいいのに。」

「すまんすまん。焦っとってな」

雨で電車は止まるわタクシーも減ってるしみんな使うしで拾えず、しかたなくわたしの家に来たらしい。

いや、普通に雨宿りしてよ。てかわたし先輩に住所言ったっけ？

「わたし先輩に家教えました？」

「いや、おれお前の上司やぞ？」

書類で見とるわあほ。と返される。

「あほとか言わないでください。窓から外に放り投げましょうか？」

「目がガチなんやが!?」

「やだなー、先輩ってば。冗談ですよー」

「棒読みやないか…」

やっとお湯が沸いた音がしたので、先輩の分のコーヒーと自分の分のココアを淹れる。

「先輩、コーヒーどうぞ。」

「お、さんきゅ。てか、お前ココアとかお子様やな」

「生憎バリバリの甘党なんです。」

コーヒーも飲まなくはないけど大体眠気覚まし。

苦いのは得意じゃないから、どうしてもココアが飲みたくなる。

「まあ好みは人それぞれやしな。で、大丈夫なんか？」

「、もう平気ですよ？」

「…なんかあったんなら聞かせてや。心配やし」

不安そうな顔をする先輩に、ふと、コネシマ先輩になら言ってもいいんじゃないか、という気になる。

「…先輩、」





「助けて、ください。」

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