【拠点】 ページ38
明らかに顔付きの変わった彼女は必死にシッマを運ぼうとしている。だが、シッマが庇ったとはいえ直で爆風を受けた身体だ。よろよろと今にも倒れそうになっている。
「…じゃあ2人で運ぼうか。」
反対側の腕を掴み肩に担ぐ。少し荷が軽くなったからか彼女の足取りが早くなる。
「えぇっと…拠点までここ真っ直ぐ進んでればすぐ着くわ。」
『…急がないと…。』
「そう焦らんでもゆっくりで大丈夫やで？」
そう言うと彼女は少しだけ暗い表情をしてこう続けた。
『…コネシマさんが心配で…。』
「まぁ…それはそうやけどシッマは大丈夫や。根拠はないけど大丈夫や。」
そう。こんな事で死ぬ奴ではないのは僕達が一番良くわかってる。最悪の場合なんてある訳ない。自分にそう言い聞かせながら足を進めた。
『あ…拠点が』
Aちゃんの指差す方向に拠点が見えた。
「ここから僕が担ぐから荷物お願い出来る？ちょっと重いけどな…」
『大丈夫ですよ。』
Aちゃんに荷物を渡し、シッマを背中に担ぐ。ズシッと重い身体が背中にのしかかる。急いでしんぺいさんの所に…。それだけを考えて医務室まで直行した。
ﾊﾞﾝｯ
「しんぺいさん！！！」
医務室のドアを勢い良く開け、中に居たしんぺいさんに呼びかける。
si「ん！？どないしてん！怪我してるやん！」
「…クリーパーの爆発に巻き込まれたんや！頼む！シッマが…！」
僕よりも大怪我をしているシッマを差し出す。
si「とりあえずベッドに寝かせて？えぇっと…Aちゃんもやんな？2人はエミさんに治療してもらって？」
「…分かった。Aちゃん行こか。」
Aちゃんはシッマを心配そうに見つめるも僕の後に着いてきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宙(プロフ) - 軍パロに比べるとマイクラはまだ平和な世界戦だ、、みんなが優しい(´∇｀) (2020年10月4日 19時) (
レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
rina06:shii2525(プロフ) - めんつゆさん» そんな大事な事を教えて下さりありがとうございます!!僕も異世界に行ってみたい… (2019年12月22日 21時) (レス) id: 6ad941ad2d (このIDを非表示/違反報告)
めんつゆ(プロフ) - rina06:shii2525さん» ありがとうございます！一応マイ〇ラが舞台です！のちのち違うのも付け加えていくと思います。 (2019年12月22日 20時) (レス) id: 19818bbb1b (このIDを非表示/違反報告)
rina06:shii2525(プロフ) - ダイヤwwゾッさんw取りに行くの別に良いんかいw舞台はマ○クラ…やと!?むっちゃ続き楽しみです!更新ゆっくり頑張って下さい! (2019年12月16日 21時) (レス) id: 6ad941ad2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めんつゆ | 作成日時：2019年12月16日 2時
