【震え】 ページ23
zm side
彼女…佐々木Aさんがつらつらとここに来た経緯を語る。
正直耳を塞ぎたくなる様な内容だった。それでも気になったから話を聞いていた。俺達と同じ理由でここに居るのか、それとも別の理由があるのかすごく気になって仕方がなかった。
話し終えた佐々木さんは俺達の顔色を伺うとすぐに俯いてしまった。重苦しい話にみんな掛ける言葉が見つからないようだ。
するとその重苦しい空気と沈黙に耐えられなくなった大先生が口を開いた。
ut「それは辛かったなぁ。でも…やっぱ僕らと一緒やねんな。」
その言葉にその場に居た全員が驚きを隠せなかった。
『えっ…?』
kn「お前そんないきなり言われても困惑するだけやろ!」
tn「そうや!もっと順序ってもんを考えろやお前!」
トントンとシッマが罵声を浴びせる。
ut「だって!話聞いてたらそうやん?って思ったんやもん!」
tn「せやけど…」
gr「まぁ落ち着け。それで…その佐々木さんだったかな。」
『A…下の名前で呼んでください。苗字で呼ばれるのは好きじゃないです。』
そう述べる彼女は少し震えていた。ここに来てからずっと震えてんなぁと思いながらもグルッペンの話に耳を傾けた。
gr「そうか、それはすまなかった。ならAさんは向こうの世界で死んだからここに来たんじゃないかと言う事だな?」
『たぶん…そうだと思います。』
確かに車に轢かれて目が覚めたらここに居たという事は''死んだからここに来た''というのはあながち間違いではないのかもしれない。
そんな中俺の中で疑問が生まれた。
「でもさ、それって向こうの世界には戻れへんって事にならん?」
tn「確かに」
「だって意識が戻らん状態とかなら何とかして戻れる方法はあっても死んでたら戻っても死んだままやろ?」
淡々と話し始める俺の言葉に怯えた眼差しで見つめる彼女。
「あ…いや…何となく気になっただけやから気にせんといてな。」
深々と顔を隠すようにフードを被る。
gr「まぁ何にせよ、今考えても我々には到底分からない事だらけだ。それよりこの拠点で住むんだろ?」
『え…いいんですか?』
小さい子犬のように目を輝かせ笑みを浮かべる彼女に可愛さを感じた。
gr「もちろんだゾ!」
『ありがとうございます!約立たずですけどよろしくお願いします。』
そう言い、深々とお辞儀をした。
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宙(プロフ) - 軍パロに比べるとマイクラはまだ平和な世界戦だ、、みんなが優しい(´∇`) (2020年10月4日 19時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
rina06:shii2525(プロフ) - めんつゆさん» そんな大事な事を教えて下さりありがとうございます!!僕も異世界に行ってみたい… (2019年12月22日 21時) (レス) id: 6ad941ad2d (このIDを非表示/違反報告)
めんつゆ(プロフ) - rina06:shii2525さん» ありがとうございます!一応マイ〇ラが舞台です!のちのち違うのも付け加えていくと思います。 (2019年12月22日 20時) (レス) id: 19818bbb1b (このIDを非表示/違反報告)
rina06:shii2525(プロフ) - ダイヤwwゾッさんw取りに行くの別に良いんかいw舞台はマ○クラ…やと!?むっちゃ続き楽しみです!更新ゆっくり頑張って下さい! (2019年12月16日 21時) (レス) id: 6ad941ad2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めんつゆ | 作成日時:2019年12月16日 2時