7番 ページ8
ひとらんさんは私を厨房に入れた。
大きなキッチンは綺麗に整理されていた。
ht「こっち。」
ひとらんさんが指差した方を見ると、床に扉がついていた。
それをひとらんさんが開けると、梯子が下に伸びていた。下は暗くて良く見えない。
ht「はい、いってらっしゃい。」
『え……捕虜である私を簡単に入れていいんですか』
ht「ゔゔゔ、良く無いんだけど………」
暫く黙った後、ひとらんさんはい消え入りそうな声で言った。
ht「………………………………こ………怖い………」
この人……怖がりか。
そういえば私が襲撃した時ホラーとかなんとか言ってたな。
ht「あああああ！！今のナシ！行こう！。」
ひとらんさんは照れ隠しか、バッととぶように梯子を降りていった。私も後に続く。
降りた先にあったのは、少し広いスペース。
コンクリートが剥き出しの壁にそぐわない立派な木製のドアがあった。
古いが、手入れが行き届いていて、ホコリひとつない。銀色のドアノブが鈍く光っている。
強いて言えばラスボス部屋。
ひとらんさんはさっきと違い、怖気付く様子なくドアノブに手をかけた。
もしかして、さっきのは暗闇が怖かったのか？。
そんなことあるわけないよね！。多分。
私はひとらんさんに続いて部屋に入った。
石レンガの壁に、板張りの床。
部屋の中心には1畳半程ある大きな机。
机の上には大きな地図、その上にチェスの駒が置いてある。
他にも資料のような紙が散らかっている。
その机を囲むように、様々な形のカラフルな椅子が十四脚、バラバラに設置されている。
部屋の奥には、本棚があり、ファイルや本が適当に突っ込まれていた。
部屋には誰もいない。そう思った矢先。
？？「わぁっっ！！！」
『うわぁぁぁ！！』
後ろから聞こえた声に驚いて尻餅をつく。
どうやら、扉の所で隠れていたようだ。
ソイツは、ﾋﾊﾊﾊﾊっと特徴的な笑い声を上げた。
絶対忘れん。
ひとらんさんは、完全に固まってしまった。
やっぱ、怖がりなんだ。
？？「すまんなぁ、ひとらんびっくりさせよと思ったんやけど。」
ソイツは黄緑色のパーカーを着ていた。
フードを深くかぶっていて、顔はよく見えないが、
国防色の髪と、ニヤつく口元がチラッと見えた。
少し頭に来た。
？？「捕虜の子やっけ？「アオギリの樹」か。」
zm「俺はゾム！。」
ゾムはニヤッと牙を見せて笑った。
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狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2020年1月30日 20時) (
レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - 面白いです！元から一緒にいるのではなく、捕虜という形で打ち解けていくっていう設定がもう好きです！頑張って下さい！ (2020年1月30日 7時) (レス) id: d538ff0020 (このIDを非表示/違反報告)
雫 - 続き楽しみにしてます (2020年1月30日 2時) (レス) id: 65016211cf (このIDを非表示/違反報告)
ツナ - 初コメ失礼します…喰種とwrwrdの組み合わせって天才ですか？神ですか？最高です頑張ってください！ (2020年1月28日 21時) (レス) id: 0734d8027b (このIDを非表示/違反報告)
アメノエナ - 面白かったど〜！応援してます頑張ってください！ (2020年1月28日 16時) (レス) id: ade8211ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：某豆氏 | 作成日時：2020年1月18日 23時
