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20年前
グルッペンがまだ中学一年生の頃。
二人の上等捜査官が大阪市内に派遣された。
前代未聞の大量捕食事件。
大阪市内だけで、一ヶ月の被害者が二十人を超える始末。
犯行の特徴は、全ての死体が、骨になるまで喰らい尽くされているところだった。
赫子の分泌物から同一の喰種であることは判明。一ヶ月に二十人を喰らう、大食いでは済まされない程の喰種。
その正体は不明であった。
上等捜査官達は、特に犠牲者が大勢出た、梅田の一角の繁華街を捜索していた。
深夜だというのに、店はネオンで光り、すれ違う人は酒臭い。
「収穫無いな。」
「そうだな……」
捜査官達は路地裏に繋がる道を覗いた。
怪しげに光る店が並んでいる。
「こっち行ってみるか…？」
「そうだな、こっちの方が犯行はしやすいだろうし」
店に引き入れようとする奴らに、ひたすら入店を拒み続けた。
「ぅおっ！」
捜査官の一人が何かに躓いた。
足元を見れば、
なんと小さな子供が蹲っているではないか。
「ごめんね！大丈夫か？。お母さんは？」
しゃがんで視線をあわせ、怖がらせないよう優しい声で問いかける。
迷子か、それとも捨て子か。
？？「おかあさんはばけものにころされた。」
「っ！？」
よく見れば、子供が身につけているボロボロのパーカーには、所々、血痕のようなものがついていた。
フードを頭まですっぽり被っているため、表情は見えないが、泣いているのかもしれない。
「どんな化け物に？」
？？「……あかいうねうねをもってた。」
どうやら、喰種に親を奪われた孤児で間違いなさそうだ。
「本部に連絡しろ、保護してもらうぞ。」
「了解。」
捜査官の一人が、電話をかける。
「…………はい……孤児です………………はい、例の繁華街で……。」
連絡が終わり、保護してもらえるようだ。
「こんなところに一人でいては死んでしまう、おじさん達が面倒を見てあげよう。」
スッと手を差し出す。
？？「おまえらからおなじにおいがするんや、」
その言葉を聞き終わらないうちに、捜査官の首がふたつ吹き飛んだ。
？？「くさい、ちかよんな。はなしかけんな。」
子供は立ち上がって、ふらふらと歩き出した。
服は、腰のところが破れていた。
子供は、繁華街の一角にある神社にやってきた。
管理するものがいない為、廃墟のようだ。
鳥居の影に座り込む。
大量殺人犯の正体は幼い子供だった。
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狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2020年1月30日 20時) (
レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - 面白いです！元から一緒にいるのではなく、捕虜という形で打ち解けていくっていう設定がもう好きです！頑張って下さい！ (2020年1月30日 7時) (レス) id: d538ff0020 (このIDを非表示/違反報告)
雫 - 続き楽しみにしてます (2020年1月30日 2時) (レス) id: 65016211cf (このIDを非表示/違反報告)
ツナ - 初コメ失礼します…喰種とwrwrdの組み合わせって天才ですか？神ですか？最高です頑張ってください！ (2020年1月28日 21時) (レス) id: 0734d8027b (このIDを非表示/違反報告)
アメノエナ - 面白かったど〜！応援してます頑張ってください！ (2020年1月28日 16時) (レス) id: ade8211ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：某豆氏 | 作成日時：2020年1月18日 23時
