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私は部屋に篭り、本を読んでいた。
残酷な表現と、複雑な心情表現。
思わず時間も忘れて読みふけった。
それほど「黒山羊の卵」は素晴らしい作品だった。
わからない単語はメモしておく。明日になったら、またエーミールさんに聞こう。
半分ほど読み終わった時、ノックの音が聞こえた。
shp「Aさんいますか？。」
ショッピ君だ。頭の中では君付けだが、ちゃんと口に出すときはさん付けする。
『はい、いますよ。どうしましたか。』
shp「遊びましょー。」
意外なお誘いに驚いた。
でも今、本読んでるからなぁ。
shp「って、ゾムさんが言ってました。」
『行きます。』
この前、ゾムさんが鋭い殺気を放ってたのを思い出して即答した。なんか逆らったら殺されそう。
部屋から出るとショッピ君が相変わらず気怠げな様子で立っていた。
でも、私が部屋から出ると、目の色が少し変わったので、多分喜んでるんだと思う。
わかりにくい人だ。猫みたい。
ショッピ君の部屋に着いたら、ゾムさんは本棚の上にのぼっていた。暇つぶしだろうか。
私たちが入ってくると、ゾムさんは本棚の上から床へ、静かに着地した。
どの部屋も何故か天井がかなり高い。音を立てずに本棚から床に着地するとなると、かなりの身体能力がいる。
zm「A！来てくれたんか！」
『えー、何するんですか？』
zm「特に何も決めてない。」
じゃあ呼ぶなよ、と叫びたいところだがグッと我慢。
私は捕虜、私は捕虜。
shp「じゃあ、お話ししましょ。」
そう言ってショッピ君は缶コーヒーを四つポケットから取り出した。
遠慮なく飲ませてもらう。
オスマンさんが煎れるコーヒーは美味しいが、少し、というかかなり甘かったので、ブラックコーヒーがいつもより美味しく感じた。
shp「そうだ、俺ゾムさんの昔の話聞きたいです。」
私も気になる。
zm「えー、俺そんな覚えてねぇぞ。」
shp「そういうと思ってゲスト呼んでおきました。」
zm「は、はぇ〜。出来る後輩…」
ゾムさんは明らかに喋りたくなさそうだった。
gr「ショッピ？入っていいか？」
shp「あ、どうぞどうぞ。」
ゾムさんの反応を見るに、一番来て欲しくない相手だったようだ。
gr「A？」
shp「チーノ誘ってたけどあいつドタキャンしよったので、人数合わせです。」
……なんかショック。
gr「ゾムの昔話か？いいゾ、話してやろう。」
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狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2020年1月30日 20時) (
レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - 面白いです！元から一緒にいるのではなく、捕虜という形で打ち解けていくっていう設定がもう好きです！頑張って下さい！ (2020年1月30日 7時) (レス) id: d538ff0020 (このIDを非表示/違反報告)
雫 - 続き楽しみにしてます (2020年1月30日 2時) (レス) id: 65016211cf (このIDを非表示/違反報告)
ツナ - 初コメ失礼します…喰種とwrwrdの組み合わせって天才ですか？神ですか？最高です頑張ってください！ (2020年1月28日 21時) (レス) id: 0734d8027b (このIDを非表示/違反報告)
アメノエナ - 面白かったど〜！応援してます頑張ってください！ (2020年1月28日 16時) (レス) id: ade8211ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：某豆氏 | 作成日時：2020年1月18日 23時
