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em side
目を輝かす彼女に、ふと黄緑色の彼が重なる。
彼と初めて会った日。
「〈クジャクヤママユ〉の人だ！」
そう言われたのを覚えている。
当時、彼は10歳、自分は13歳。
グルッペンさん、トントンさん、オスマンさん。
「関西の三強」と呼ばれる彼らは
ゾムさんをどう“教育したのだろう”。
後で参考に聞いてもいいかもしれないな。
ふと、自分が教育係を積極的に行っていると気付く。
なんや、乗り気やないかい。
いつ彼女が殺されるかわからないが。
今は「先生」として教育できる喜びを味わおう。
そう思い、音読を続けた。
貴方side
気がつけばもう一時を過ぎていた。
本を読み終わった後は本に出てきた漢字の復習。
その後はひたすらひらがなの書く練習。
私は凄く楽しかった。
エーミールさんもどこか楽しげで、不思議だなと思った。
『もう午後ですね。そういえば、研究の続きをするとか仰っていませんでしたか？』
em「研究の続き…？」
『はい、今日するつもりだ、って。』
エーミールさんは「研究の続き…」ともう一度呟くと、突然白銀色の目をカッと見開いた。
em「あ！忘れとった！！」
『えぇ…』
どうやら本当に忘れていたみたいで。
やばいやばい、と言いながら机の上に広げていた数冊の本を慌てて直し始めた。
em「ほっ、本日の授業はここまでです！しっかりと復習を忘れないように！」
『はいっ、ありがとうございました！』
返事をすると、エーミールさんは嬉しそうにニッコリして、一冊の本を私に渡した。
em「ぜひ、読んでみてください！」
私がコクッとうなづくと、エーミールさんは満足そうに再び笑い、慌ただしく作業に戻っていった。
人間みたいな方だなぁと思いつつ、邪魔になってはいけないので静かに部屋を出た。
……私のためにお仕事も忘れて、勉強に付き合ってくれたのか…？。
『……優しい人…なのかな………？……』
tn「そうやろ？良い奴ばっかや。」
………
『！？！？！？！？っ』
驚きのあまり横に飛び退く。
少しつけるには季節が早い赤いマフラーを身につけている。
トントンさんだ。
tn「面白い驚き方するのぉw、いや〜馴染めているようでよかった……」
うんうん、と親のような態度で接してくるトントンさん。なんなんだろう……この謎のおかん感は。
それよりも気になることがある。
『馴染む………？』
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狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2020年1月30日 20時) (
レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花 - 面白いです！元から一緒にいるのではなく、捕虜という形で打ち解けていくっていう設定がもう好きです！頑張って下さい！ (2020年1月30日 7時) (レス) id: d538ff0020 (このIDを非表示/違反報告)
雫 - 続き楽しみにしてます (2020年1月30日 2時) (レス) id: 65016211cf (このIDを非表示/違反報告)
ツナ - 初コメ失礼します…喰種とwrwrdの組み合わせって天才ですか？神ですか？最高です頑張ってください！ (2020年1月28日 21時) (レス) id: 0734d8027b (このIDを非表示/違反報告)
アメノエナ - 面白かったど〜！応援してます頑張ってください！ (2020年1月28日 16時) (レス) id: ade8211ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：某豆氏 | 作成日時：2020年1月18日 23時
