五 ページ7
Aside
その日の夜、宿儺さんを家に泊めた。
布団を敷いて、後は寝るだけという所で宿儺さんと少し話した。
「宿儺さんって何でけひって笑うんですか?」
「ん…?知らんな。気づいたらそうなっていた。大方、人間であった頃の癖であろう」
「宿儺さんは人間じゃないんですか?」
「分からん。人間と何かの狭間にいる様な気がしているがな」
「宿儺さん、何かって何ですか?」
「………いつか、話してやる。その時まで待っていろ」
「宿儺さん、何で私や両親のこと殺さなかったんですか?」
「知らん。だが、Aが俺を自制させた事は確かだ」
「宿儺さん」
「何だ」
「宿儺さん」
「何だ。揶揄っているのか」
「違いますよ。久しぶりに人が家に居るんですもん。両親が都に帰ってから初めてですよ。人が家に居て、寝る前も一緒に話が出来るの」
「…ケヒッそうかそうか」
「宿儺さん明日も来て下さいよ?」
「どうするかな…」
「えぇ!?来てくださいよ!私寂しいの苦手ですもん!」
「なら俺がここに通えば良い話ではないか」
「えっと…お店にってことですか?」
「違う。この家だ」
「…………妻問婚、ですか?」
「まぁそうなるな。不服か?」
「……いい、ですよ。宿儺さんなら…」
「ん?聞こえんな」
「いいですよ、宿儺さんなら!ってこんなこと大きな声で言わせないで下さい!」
「良い良い。覚悟しておけよ」
「……は、はいぃ!」
--------キリトリ線--------
本来、平安時代は男性が女性の部屋や家に入ることは貞操云々の話になるそうです。
今回は無視します。
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うゆに塩湖(プロフ) - あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします! (2023年1月1日 18時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます! (2022年12月7日 19時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2022年12月7日 18時) (レス) @page44 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 言い訳−宿儺って死後に呪いなったの今気づきました。…でもいいよね、夢小説だし……。ね?ね?? (2022年11月27日 22時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - Ashleyさん» コメントありがとうございます。ワクワクしながら読んで下さることが、本望です。更新頑張ります! (2022年8月31日 12時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2022年4月10日 16時