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四十 ページ42

伏黒side



廊下を走りながら思考する。


どういう事だ?

宿儺の呪力を受けてる?

虎杖みたいにか?

そもそも、そんな事が可能なのか?

第一、駅前でそんな気配は感じなかった。

それは釘崎も同じはず。

確か釘崎、中学一緒だったって言ってたよな?

気配がしていなかったのか?



「おい伏黒、何がどうなってんだ?!」

後ろを走って着いてくる虎杖が聞く。

「詳しい説明は後だ。早く三階まで行くぞ!」
「ヤベぇのか!?」
「ヤバいなんてもんじゃねぇ!」


__もし喰われたら、


__もし蕾簪を取り込まれたら、



「クソ……っ」

踊り場で踏み込んで三段飛ばしで駆け上がる。


生得領域が開かれていない……
だとしたら、上にいるのは低級なのか…?
いや、敢えて開いていないだけか?

気配が色んな所に分散してやがる…!
何体かいるのか?


三階まで到着。
勢いのまま、廊下を曲が___




「……は…?」



「どうした、ふしぐ……ろ……」













「生得、領域……」






誘い、込まれた……







−−−−






角を曲がった先には、異空間。
生得領域が展開されていた。

「階段は?!」

振りかえると、登って来た階段があったところは、ただの壁になっていた。

「さっきまで階段だったのに!またかよ!」

壁を殴る虎杖を一瞥し、生得領域に目線を戻す。

廊下は沼のようにドロドロになって透けていて、下の階が見える。
一足踏み込めば、沈んで堕ちてしまいそうな。

目の前の廊下の突き当たりは見えない。
壁にはツタが絡まっていて、そこから何かの花の蕾が点在していた。


__八十八橋の生得領域よりも、洗練されている…


生得領域だけで言っても、こちらの方が明確に上だ。
もう蕾簪を取り込んだのか…?
それも十二分に有り得る。

「伏黒……行くしか、ねぇんだよな」
「………あぁ」

そうだろうな。
出口は無し。
立っているだけで気圧されるこの雰囲気。
正直、生きて帰れるかも分からない。
でもな、

「この中に、いるんだよな」
「あぁ……最短時間で、終わらせるぞ!」
「応!」

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うゆに塩湖(プロフ) - あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします! (2023年1月1日 18時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます! (2022年12月7日 19時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
-  ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2022年12月7日 18時) (レス) @page44 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 言い訳−宿儺って死後に呪いなったの今気づきました。…でもいいよね、夢小説だし……。ね?ね?? (2022年11月27日 22時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - Ashleyさん» コメントありがとうございます。ワクワクしながら読んで下さることが、本望です。更新頑張ります! (2022年8月31日 12時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2022年4月10日 16時

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