三 ページ5
Aside
宿儺さんが帰る頃にはもう日が大分落ちてきていた。
「また明日も来るからな。待っていろ」
「はい。毎度ありがとうございます」
ぺこりと会釈をして見送る。
こうして見るとちゃんとした人なんだけどなぁ…
なんであんなに怖く感じるのだろう。
暖簾を片付け、お皿や椀を洗う。
私はここに住んでいるから帰らなくても大丈夫。
和綴じの本を持ってきて読み返す。
小さい時からずっと読んでいるある種の宝物だ。
「…ん…めん」
本に夢中になっているとすっかり日が暮れていた。
誰かの声がして、顔を上げる。
「はーい只今!」
返事をして、本を置く。
土間にかけていくと編笠を被った男の人が数人立っていた。
そのうちの一番前に立っていた人に話しかける。
「ごめんなさい。今日はもうお終いなんです」
「いや、そうではない。両面宿儺という者を知っているか?」
「両面かは知りませんけど、宿儺さんならいつもいらしてくれますよ」
「そうか。失礼したな。また来る。行くぞ」
踵を返し、去っていた数人の男達。
何しに来たのだろうか。
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うゆに塩湖(プロフ) - あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします! (2023年1月1日 18時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます! (2022年12月7日 19時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2022年12月7日 18時) (レス) @page44 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 言い訳−宿儺って死後に呪いなったの今気づきました。…でもいいよね、夢小説だし……。ね?ね?? (2022年11月27日 22時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - Ashleyさん» コメントありがとうございます。ワクワクしながら読んで下さることが、本望です。更新頑張ります! (2022年8月31日 12時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2022年4月10日 16時