宿儺が愛した女性【呪術廻戦】

三十七 ページ39

Aside

お母さんから伝えられた衝撃の事実。
私が生まれたときにも届いていたなんて。

「１回神社に奉納したのよ。なのになんで……」

「何で神社に奉納したの？」

「あぁ、ある人に言われたからよ。夜蛾さん…だったかしら？」

「夜蛾さん？」

「えぇ。簪が届いた次の日に家にいらしてね、奉納することをオススメされたの」

「ちょっと…ヤバい人じゃなかったの？」

「何も違和感は感じなかったわ」

「お母さん、それ騙されてる可能性あるよ…」

「……話がズレたわね。ねぇ、その封筒に差出人の名前とか書いていなかったの？」

「書いてなかった。書いてたらこんな思いしてないよ」

「そう……気をつけなさいね。危ないと思ったらすぐに手放すのよ？」

「わかった。またね」

通話を切り、スマホを置く。
手放すって言われても…今学校にあるんだけどなぁ…

窓から学校の方を覗く。
空に、黒く渦巻いている雲があった。
嫌な予感がする。
心做しか、学校からも嫌なオーラを感じる。
なんていうか、こう、誰かがいるような。
禍々しいモノが、来たような。

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