三十六 ページ38
ＮＯside
「ねぇ恵〜今暇だよね？」
「…………部屋に入ってこないで下さい」
「うわ何今の間。蕾簪回収して来てって言ったらやってくれる？」
「はぁ？」
「蕾簪回収して来てほしいなーって」
「蕾簪？ってあの特級呪物？見つかったんですか？」
「そ。それがある人の手元に渡ってさ。簪を高専で預かりたい、っていう説得をしてきてほしいんだ」
「何で俺なんですか。普通先生が行くもんじゃないんですか」
「いいでしょ、悠仁も着いてくし」
「虎杖……」
「ついでにさぁ、その子に窓にならないかっていう勧誘もして来てくれない？」
「なんで俺が行く体で話が進んでるんですか」
「いいじゃんいいじゃん！同い年の女の子だよ！」
「………もしかして、この前駅前で泣いてたあの人ですか」
「あぁそうか、恵もいたんだったね。そう！ズバリその子だよ」
「確か釘崎と知り合いでしたよね。釘崎に行かせるのは駄目なんですか」
「野薔薇は今別任務でしょ。文句言わないの！万が一のときは僕もトぶからさ」
「はぁ………分かりましたよ……蕾簪の文献寄越して下さいね」
「ふっふっふ……今日の僕はひと味違う……既に持ってきてるんだよ！」
「ありがとうございます」
「ちょっとスルーやめてよ。大事なやつなんだからね」
.
＿＿＿特級呪物 蕾簪(右図参照)
平安時代中期に作られる(作者不詳)。
好いた男に殺された女の怨念が乗り移り、呪物として成長。
宮廷内で関連の事故の多発(最低24件)により、安倍家に保管された。
その後、呪詛師により盗まれ、行方不明になる。
呪詛師はその後斬首刑。
術師が総力を挙げて捜すも見つからず、平安時代末期に呪術師(現在は特級呪物)両面宿儺によってその存在が確認され、簪は両面宿儺(以下宿儺)により回収。
宿儺は関係があった女性に簪を贈る。
特級呪術師
簪は弥嗣自身の手により現在の岩手県千明神社に奉納される。
2002年8月2日17時32分、除霊の為に千明神社に参詣したところ2002年7月末に紛失していたことを確認。
2003年7月30日10時57分、岩手県内の交番に落とし物として届けられていたことを確認し、同日回収。
2002年8月7日12時00分、再度千明神社に奉納する。
両面宿儺、弥嗣和朗楽頼の詳細は別紙
＿＿報告 1984年5月28日19時44分
＿＿最終編集 2004年12月8日5時9分
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うゆに塩湖(プロフ) - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いします！ (2023年1月1日 18時) (
レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！ (2022年12月7日 19時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2022年12月7日 18時) (レス) @page44 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 言い訳−宿儺って死後に呪いなったの今気づきました。…でもいいよね、夢小説だし……。ね？ね？？ (2022年11月27日 22時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - Ashleyさん» コメントありがとうございます。ワクワクしながら読んで下さることが、本望です。更新頑張ります！ (2022年8月31日 12時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うゆに塩湖 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2022年4月10日 16時
