三十三 ページ35
Aside
眩しくて、目を開ける。朝だ。
身体に妙な違和感を覚え、上半身だけ起こす。
……部屋だ。
昨日のあれは何だったんだろう。
やけに鮮明だったけど、やっぱ夢か。
掛け布団を畳んで、ベッドから降りる。
出しっぱなしだった宿題。
学校でやろうと思いリュックに入れ、カーテンを開ける。
部屋にある備え付けの棚から新しいタオルを出し、共用の洗面所に向かう。
「おはよ」
「はよ、由奈」
洗面所には顔を洗い終えた由奈がいた。
「…ね、A、首どうしたの」
「首?」
髪を括っていると、由奈から言われた。
何のこっちゃと思って鏡を見る。
見ると、首筋に赤いのがぽつんと付いていた。
「何これ?」
「……男には気をつけなね」
「いや、そういう人いないってば」
「じゃあ何で?」
「虫刺されかな?いやでも痒くないし…」
「とにかく絆創膏貼って行きなよ。消えるまで」
「うん」
虫刺されにしては季節早くない?とか思いつつ、水に顔をつけた。
−−−−
「Aちゃん、これ届いてたわよ」
「ありがとうございます」
食堂で朝ごはんを食べていると、寮母さんから封筒を渡された。
厚みにバラつきがあるので、書類じゃないことが推測される。
何かの物だ。
「誰から?」
由奈が手元を覗き込む。
「……何も貼ってなくね?」
向かいに座っている樂がそう言う。
「ホントだ」
「怖っ」
封筒をひっくり返したりしてみるも、どこにも送り主が書かれたあの紙が貼られていない。
書かれているのは、私の名前のみ。
「学校で開けてみよう」
「時間ないしな」
「ストーカーだったり……」
「それはないでしょ。誰得すぎる」
一応お母さんにこのことをメールして、学校へ向かった。
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うゆに塩湖(プロフ) - あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします! (2023年1月1日 18時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます! (2022年12月7日 19時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2022年12月7日 18時) (レス) @page44 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 言い訳−宿儺って死後に呪いなったの今気づきました。…でもいいよね、夢小説だし……。ね?ね?? (2022年11月27日 22時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - Ashleyさん» コメントありがとうございます。ワクワクしながら読んで下さることが、本望です。更新頑張ります! (2022年8月31日 12時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2022年4月10日 16時