検索窓
今日:6 hit、昨日:107 hit、合計:484,829 hit

三十三 ページ35

Aside

眩しくて、目を開ける。朝だ。

身体に妙な違和感を覚え、上半身だけ起こす。
……部屋だ。
昨日のあれは何だったんだろう。
やけに鮮明だったけど、やっぱ夢か。

掛け布団を畳んで、ベッドから降りる。
出しっぱなしだった宿題。
学校でやろうと思いリュックに入れ、カーテンを開ける。

部屋にある備え付けの棚から新しいタオルを出し、共用の洗面所に向かう。

「おはよ」
「はよ、由奈」

洗面所には顔を洗い終えた由奈がいた。

「…ね、A、首どうしたの」
「首?」

髪を括っていると、由奈から言われた。
何のこっちゃと思って鏡を見る。
見ると、首筋に赤いのがぽつんと付いていた。

「何これ?」

「……男には気をつけなね」

「いや、そういう人いないってば」

「じゃあ何で?」

「虫刺されかな?いやでも痒くないし…」

「とにかく絆創膏貼って行きなよ。消えるまで」

「うん」

虫刺されにしては季節早くない?とか思いつつ、水に顔をつけた。

−−−−

「Aちゃん、これ届いてたわよ」
「ありがとうございます」

食堂で朝ごはんを食べていると、寮母さんから封筒を渡された。
厚みにバラつきがあるので、書類じゃないことが推測される。
何かの物だ。

「誰から?」

由奈が手元を覗き込む。

「……何も貼ってなくね?」

向かいに座っている樂がそう言う。

「ホントだ」
「怖っ」

封筒をひっくり返したりしてみるも、どこにも送り主が書かれたあの紙が貼られていない。
書かれているのは、私の名前のみ。

「学校で開けてみよう」
「時間ないしな」
「ストーカーだったり……」
「それはないでしょ。誰得すぎる」

一応お母さんにこのことをメールして、学校へ向かった。

三十四→←三十二



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (614 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1648人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 両面宿儺
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うゆに塩湖(プロフ) - あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします! (2023年1月1日 18時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます! (2022年12月7日 19時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
-  ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2022年12月7日 18時) (レス) @page44 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 言い訳−宿儺って死後に呪いなったの今気づきました。…でもいいよね、夢小説だし……。ね?ね?? (2022年11月27日 22時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - Ashleyさん» コメントありがとうございます。ワクワクしながら読んで下さることが、本望です。更新頑張ります! (2022年8月31日 12時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2022年4月10日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。