宿儺が愛した女性【呪術廻戦】

二十九 ページ31

Aside

顔を上げた虎杖さんは、昼間のあの人に似ていて。
もしかして、と思って聞いてみた。

「虎杖さんお昼に原宿駅前いました？」
「いた！」
「やっぱり！会いましたよね、私たち」
「俺は遠目に見てただけだけどなー」

なるほど。
これで宿儺さんや虎杖さんが私の名前が分かった理由が分かった。
でも……

「えっと、宿儺さんと虎杖さんは同じ人、ってことなんですか？」
「んー…同じようで違うんだよなぁ……」

うーんと唸り出した虎杖さん。

「言っちゃっていいのか…？いやでも五条先生に…」

なんか虎杖さんがぼそぼそと呟き始めた。
五条先生って五条悟さんのこと？
あ、そっか。
あの場に虎杖さんもいたんだから、多分引率の先生か何かやっているんだろう。

「なぁAサン。Aサンって今何歳？釘崎と仲良い感じだったけど」
「今15歳で、今年16歳になります」
「えぇ？！タメじゃん！俺も15！」


「……タメでいい？」
「おう！」



その後、何故か悠仁と連絡先を交換した。
野薔薇の連絡先あるのに。
そして駄弁りながら寮まで送ってもらった。


結局問題解決してないけど、とりあえず悠仁がリアコ製造機ってことだけは分かった。


話してると伝わってくるんだもん。
あ、こいつモテるなって。

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