二十六 ページ28
Aside
頭を抱えてぎゅっと目を瞑る。
怖い、怖い怖い怖い！
ぺたぺたとコンクリートを裸足で歩いてくる音がする。
「ｽｸﾅｧｧｧ!!!」
刹那、バチッと何かの電光が駆け巡る。
「…ｱ？」
「え…？」
目を開けて見ると、お化けの右手が焦げていた。
そして、私の前には誰かが立っていた。
「……貴様、誰に許しを得てAに触った」
誰………？
暗くて顔がよくみえない。
「失せろ。そして二度と顔を見せるな」
お化けが「ｷｬｧｧｧｧｧｧ！」と悲鳴をあげて逃げて行った。
何が何だか分からないが、とにかく助かった。
「あの…どなたか存じませんが、助けてくれてありがとうございました」
痛む足を我慢し、立ち上がって頭を下げる。
「A……」
「え、？」
名前を呼ばれて顔を上げる。
この人と私は、初対面なのに。
街灯が背になって顔が暗い。
見えない。
「………捜したぞ」
「えっと…誰か別の人と間違えているんじゃ…」
「お前だ。お前しかいない」
歩を進め、こちらに歩いてくる。
何故か恐怖を覚え、反射的に下がってしまう。
「良い良い。なんせ、千年ぶりだしな」
街灯の光に入り、顔が見えるようになる。
ピンクの髪と、顔全体に入った刺青。
ピンクのその髪は、昼間のあの人を思い出させる。
制服を着ている。
同い歳くらいなのだろうか。
「久方ぶりだな、A。元気だったか？」
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うゆに塩湖(プロフ) - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いします！ (2023年1月1日 18時) (
レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます！ (2022年12月7日 19時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2022年12月7日 18時) (レス) @page44 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 言い訳−宿儺って死後に呪いなったの今気づきました。…でもいいよね、夢小説だし……。ね？ね？？ (2022年11月27日 22時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - Ashleyさん» コメントありがとうございます。ワクワクしながら読んで下さることが、本望です。更新頑張ります！ (2022年8月31日 12時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うゆに塩湖 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2022年4月10日 16時
