二十五 ページ27
Aside
五条悟さんや野薔薇たちと別れたあと、部活に15分遅れで辿り着き、なんとか注意だけで済んだ。
−−−−−−
部活が終わる頃には日が暮れてしまっていて、夕焼けの赤色もほとんど見えなくなってしまっていた。
寮は学校から2kmくらいのところにあるのだけれど、
いかんせん一緒に行く人がいない。
私は上京して来たので学校の寮に住んでいる。
でも、部活の友達は地元民(関東圏)がほとんどで。
薄暗い道を女子高生1人で歩くのはとても不安だけれど、
このまま夜の学校に居続けるのも不気味で嫌だ。
__なるべく街灯のある通りを通って行こう
そう心に誓って歩を進めた。
−3分後−
へるぷみー
いや、学校出たところまでは良かった。
100mくらいした所で、街灯の下に女の人が俯いて立ってて「こんばんは〜」って挨拶しといたんだわ。
挨拶する前に怪しむべきだったよね。
なんか血色悪かったし。
__この人、お化けじゃね?__って。
それで、挨拶聞いた女の人が顔上げたら、ね、はい。
目玉がぎょろぎょろ。髪がうねうね。
しかも私のこと指さして「キャキャキャキャ」とか言って笑い出すし。
危機感覚えて、知らないふりして逃げたのね。
追いかけて来るんだわ、彼女。
全力で逃げるよね。
で、現在に至ると。
「スクナァァァ」
「何が少ないんですか?!」
「ヨコセェェェェ」
「何も持ってないです!」
「ア"ア"ア"ア"」
「ひぃぃぃぃ!!」
後ろから迫ってくる女の人。
スピード上がってない?!
その距離が段々詰められて__
やば……足が……
「ゔっ」
部活後の疲労と全力疾走のダブルパンチで足がもつれて転ぶ。
ざらざらした硬いコンクリートの地面に両手のひらと膝を強打する。
必死に這って逃げようとするも、左足が痛くて動けない。
「ツカマェタァァ」
顔に眼球がいくつも付いた女の人。
最早、"人"ではない。
額に二つ、頬に四つ、首に三つ。
どの目でどこを見ているのか分からないけれど、確実に私のことを見ている。
ゆったりとした足取りで近づいてくる。
そのまま、その手をゆっくり私に___
1648人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うゆに塩湖(プロフ) - あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします! (2023年1月1日 18時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます! (2022年12月7日 19時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2022年12月7日 18時) (レス) @page44 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 言い訳−宿儺って死後に呪いなったの今気づきました。…でもいいよね、夢小説だし……。ね?ね?? (2022年11月27日 22時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - Ashleyさん» コメントありがとうございます。ワクワクしながら読んで下さることが、本望です。更新頑張ります! (2022年8月31日 12時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2022年4月10日 16時