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十五 ページ17

No side

受肉した特級呪物__両面宿儺。
虎杖の身体を乗っ取り、刺青が顔や腕やらに浮き出てくる。
服をビリビリと破き、半裸の状態で屋上の柵に飛び乗る。


「嗚呼やはり!光は生で受けるに限るなァ!!」

伏黒に気づいているのか、いないのか。
その感情を読み取ることは出来ない。

「いい時代になったものだ!」

夜の闇に輝く仙台の街並みを、まるで手に入れたかの様に褒めたたえた。

「呪霊の肉など詰まらん!酒は、女は何処だ!」



___こいつ……市街地に出るつもりか?!

伏黒の脳裏にそんな考えが浮かぶ。
頭が上手く回らず、ただ突っ立っていることしか出来ないのが悔しい。
そんな伏黒には目も呉れず、何かを感じ取った宿儺_もとい、虎杖悠仁。

「ケヒッ……そうかそうか、この時代は本当に良いものだ……」

__何だ、何がいいんだ…?







「Aが居るのか………!」

目を見開き、妖艶に笑った両面宿儺。
青白い月に照らされて、より不気味さが醸し出されている。


__A……?誰だ?そんな人間の名前、文献には乗っていなかった…。


伏黒が事前に目を通した資料の中に、Aという文字は出てこなかった。
五条から、高専側からもAという名前は出てこなかった。

__何故今まで封印されてきた宿儺が、現代に生きる者の名前を知っているんだ…?


「おい、そこの」

声を掛けられて、意識が頭上に向く。
見ると、宿儺がこちらを向いて立っていた。

「何だ…」
「Aは何処に「人の身体返せよ」

宿儺が言いかけた所で、口の左半分だけが動いた。

「貴様、何故喋れる…?」
「だって、俺の身体だし。伏黒困らせんなよ」

半分の口が交互に動く姿は何とも言えない。
ぐい、と何かに引っ張られた様に、宿儺が柵から降りた。

__抑え、込まれる……

頬に付いていた口が消え、身体中の刺青も消えていった。

「動くな!お前はもう人間じゃない!呪術規定に則り、お前を祓う!」
「…は?」

十六→←十四



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うゆに塩湖(プロフ) - あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします! (2023年1月1日 18時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます! (2022年12月7日 19時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
-  ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2022年12月7日 18時) (レス) @page44 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - 言い訳−宿儺って死後に呪いなったの今気づきました。…でもいいよね、夢小説だし……。ね?ね?? (2022年11月27日 22時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)
うゆに塩湖(プロフ) - Ashleyさん» コメントありがとうございます。ワクワクしながら読んで下さることが、本望です。更新頑張ります! (2022年8月31日 12時) (レス) id: 438eeb11ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2022年4月10日 16時

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